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メルセデス・ベンツEクラスのヘッドライトはこう光る。公式動画公開に

2016/01/05

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画像がリークした新型メルセデス・ベンツEクラスのヘッドライトを紹介する公式動画が公開に。

「マルチビームLEDヘッドライト」とされ、84個の独立して制御できるLEDから成る模様。

ヘッドライトにこだわるメーカーと言えばBMWとアウディで、これらはデイタイム・ランニング・ランプに関してもエンジェルアイやデビルアイといった特徴的な光りかたを持っています。
加えて最近ではレーザーヘッドライトの導入、テールランプですがOLEDの採用など、とにかく光りモノに関しては積極的。

一方、高級車メーカーとして君臨するメルセデス・ベンツはこの分野において出遅れたのは事実で、独自の光ろかたや技術においてはなかなか確立したものを持てず、デイライト、テールランプにおいても試行錯誤中。
最近はようやく新型SやCクラスで共通した、かつ独自の光りかたを構築するに至っていますが、今後はヘッドライトにおいても反撃ののろしを上げそうですね。
なおメルセデス・ベンツはアウディが始めた「狭いチリ」についても当初は否定的で、これも出遅れたという過去を持っています。
おそらくは「メーカーとして自動車の基本性能を追求すべき」と考えており、走行性能や安全性以外の部分については社内での理解を得られにくいのかもしれません。

今まではグリルやエンブレムと言ったところで共通性や排他性を持たせてきた自動車ですが、今やライトもその一つと言って良く(とくにデイライトが義務付けられ常時点灯する国も多い)、BMW、アウディに続いてランボルギーニの「Y」、VWのブーメラン、ジャガーの「J」、ポルシェの「バー+クワッド」、レクサスの「L」に加え、レンジローバーも独特の光りかたを持っていますね。

関連投稿:メルセデス・ベンツが「スマートピクセルLED」公開。84個のLEDと同等の効果をたった3個で実現

メルセデス・ベンツが「スマートピクセルLED」を公開。
現在メルセデス・ベンツのマルチビーム・ライトには84個のLEDを使用しているそうですが、この新しいスマートピクセルLEDを使用すれば「たったの3個で」済む、とのこと。

ただし1個のスマートピクセルLEDには1,024個のコントロール可能な光源があるとのことで、現在のヘッドライトに比べてより広い範囲を照らしたり、より細かな制御ができるようになるそうです。
ライティングに関してはBMWやアウディが先進的というイメージがありますが、メルセデス・ベンツがこういった技術を公開するのはそのぶん意外。

このスマートピクセルLEDが実用化されれば現在以上にヘッドライトのデザインに自由度が増し、より小さかったり、より薄いヘッドライトができるかもしれませんね。

関連投稿:メルセデス・ベンツが路面にメッセージ表示可能な「デジタルヘッドライト」公開

先日、メルセデス・ベンツが細かな制御ができるLED素子を開発したという記事を公開しましたが、今回はその素子を応用した技術をメルセデス・ベンツが公開。
すでに2016年11月からテストを開始しているとのことですが、路面に「STOP」など複数の情報を投影できるものです。

「デジタル・ヘッドライト」と呼ばれるこの技術は100万を超えるマイクロミラーを制御するもので、投影する文字をあらかじめその形状として「仕込んでおくのではなく、必要に応じてミラーを制御して「作り出す」仕組みのようですね。

例えば画像の「STOP」だと、道路に「STOP」の標識があってドライバーがそれに気づいていない場合、ヘッドライトが路面にそれを投影することでドライバーに停止を促す、ということに(歩行者に対して停止を命じるわけではない模様)。

これが進歩すると、3Dホログラムにて停止の合図を出したり、いろいろな技術に応用できそうですが、自動車の安全に関する技術はどんどん進歩し、それは車の基本的な「走る、曲がる、止まる」という部分を超え、ヒューマンエラーの補正というところまで踏み込んでいるようですね。

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