| ポルシェ911のラリーカーは密かなトレンド |
イギリス拠点のエキゾチックカーディーラー、「James Edition(車だけじゃなくてヨットやプライベートジェット、ヘリコプターも販売している)」が1978年モデルの「911サファリ」を販売中。
現在のポルシェからは想像できませんが、ポルシェは1960-1970年代にラリーに参戦しており、そのために「当時の911ラリーモデル」を愛する人も多数。
マルティニカラー、しかもモノクローム
今回販売されるのはよく見かけるカラフルなマルティニやロスマンズカラーではなく、なんと「モノクロームのマルティニ」。
タイヤは巨大なオフロード用、サスペンションもビルシュタインのオフロード専用品へと交換され、高速走行や20メートルものジャンプに耐えうる堅牢性を持っています。
もちろんそれにあわせてホイールアーチも変更され、ボディの下回りはステンレス製のロッカープレートで保護されることに。
前オーナーのコメントによると、「パワステがないので、低速だと大きなタイヤのせいでコントロールしにくい」とのことですが、一旦スピードに乗れば問題ない、としています。
走行距離は142,000キロとかなり多くなっているものの、しっかりメンテナンスも行われているようでコンディションは抜群のようですね。
なおポルシェ911におけるラリーの歴史としては、1967年と1969にはモンテカルロ・ラリーにて優勝を飾るなどロードレース同様に華々しい活躍を見せています。
1971年以降はワークスでの参戦を(ル・マンにリソースを集中させるため)停止しプライベーターへのマシン提供にとどめていますが、現在でも911は多くのラリーに参加している模様。
ちなみにロードカーにおいても911をリフトアップした「911サファリ」を発売するのではという話が何度か持ち上がっているものの、今に至るまでそれは実現せず。
もし発売すると昨今のSUVブームの中、通常の911の販売を侵食してしまい、そのイメージが大きく崩れる可能性がある、と考えているのかもしれません。
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VIA:Motor1