| なぜ放置されていたのかは不明 |
あの1973年製ポルシェ911 カレラRS 2.7、通称「ナナサンカレラ」がトリニダード・トバゴ共和国にて放置されている状態で発見され、レストアのため英国に運ばれることに。
今回公開された動画はクラシックポルシェのスペシャリストであるAutofarmによるものですが、「トリニダードに珍しいポルシェがある」と連絡を受けたところからこの物語がはじまることになります。
連絡とともに添付されていた写真を見ただけでは年式などが判明しないため希少性もわからず、しかしAutofarmのスタッフが現地に飛んで実車を確認し、そこでびっくりすることになるわけですね。
すでに新しいオーナーは決定済み
「ナナサンカレラ」自体はポルシェ911の歴史においても「もっとも重要」なモデルだともされますが、総生産台数は1,580台。
そのうち16台のみがこの「ロイヤル・パープル」にペイントされており、そのうちの7台が右ハンドル仕様で、さらにそのうちの一台のみが「リアウイング(ダックテール)レス」。
その「世界に一台」のナナサンカレラが今回トリニダードで発見された911ということになり、まさにこれは「奇跡」とも言えるレベル。
なおトリニダード・トバゴ共和国はカリブ海に浮かぶ「トリニダード島」と「トバゴ島」で構成される島国であり、南国の強烈な紫外線や島国ならではの潮風にさらされていたことを考えても「かなりいい」状態なのかもしれません。※トリニダード・トバゴ共和国はイギリス連邦加盟国なので右ハンドル
なおシャシーナンバーは1576(全生産台数が1,590台なので、最終に近い)で、1976年当時はイギリス国内向けに販売。
その後にトリニダード・トバゴ共和国へと輸出されてアフターマーケット製のステアリングホイールやシート、911ターボ風のリアウイングが装着されることになり(オーナーはけっこう”走っていた”のかも)、その後は何らかの理由で「放置」され、その後冒頭に記載したようにAutofarmがこの存在を知った、という経緯となります。
なおAutofarmではこのナナサンカレラを「とrにダードRS」と名付けてフルレストアを行う予定。
今回はこの車両の紹介のみとなりますが、次回から全てのパーツを外し、本格的にレストアを開始する、と予告しています。
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