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ポルシェ・ジャパンがミッションE発売、エクスペリエンスセンター開設についても公表

2018/05/29

| ポルシェはミッションEを2020年から日本でも発売 |

yahoo!ニュースにて、ポルシェ・ジャパンが市販モデル初のEV(電気自動車)、ミッションEを発売すると発表した、との報道。
川口まなぶ氏の寄稿によるものですが、これによると5/28にポルシェ70周年記念記者会見を行い、ポルシェ・ジャパンの七五三木敏幸社長が2020年よりミッションEを発売する、と明言したようですね。
加えて2025年にはモデル構成の50%をエレクトリック化(EVもしくはPHEV)するという計画も明らかにした、とのこと。

エクスペリエンス・センターも日本で開設?

そのほかだとポルシェの車を借り、インストラクター付でその限界性能を試すことができる「ポルシェ・エクスペリエンスセンター」を日本に開設するという計画も公表されたようですね。
なお、このエクスペリエンスセンターはアトランタ、ロサンゼルス、ライプツィヒ、シルバーストーン、ル・マン、上海にあるとのことですが、日本におけるポルシェの販売台数を考えるとエクスペリエンスセンター開設はかなりな冒険とも言え、そしておそらく料金はかなり高額になりそう(航空券を購入してでも上海のエクスペリエンスセンターへ行った方が安いのかも)。

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さらに70周年を記念して特別サイトを公開したこと、朝日新聞に総面積3.35平方メートルもの折り込み広告を入れ、これが「ギネス認定」されたことも発表した、と報じられています。

専用充電器の接地が課題

なお、記事ではミッションEについて「インフラ整備が問題」としていますが、実際にEVに乗っていた身としてはこれは「切実なる問題」。
とくにポルシェ・ミッションEは15分でバッテリーの80%を充電できる「ターボ・チャージング・システム(名称は変更の可能性あり)を採用しており、これが使えなければその魅力は半減。

ポルシェはこの充電器について「無料では使わせない」としており、ここはテスラとは異なるところ(テスラの場合、一定時期までに購入した人は無料で充電器”スーパーチャージャー”を使用できる)。
そしてミッションEのバッテリー容量を考えると家庭用200Vでは充電にかなり時間がかかると思われるので、ミッションEを購入するならばポルシェの「専用充電施設」を使用することがまず前提になりそう。

アメリカでは189基をディーラー、300基を高速道路に設置する予定だと報じられていますが、日本だとディーラーはともかく「その他」はどこになるのか不明です。
ポルシェの提唱する充電器の規格にはメルセデス・ベンツ(ダイムラー)、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン、ロールスロイス、ミニ、フォードも対応すると表明しており、このあたりとの共同での展開となる可能性もあるものの、まだまだこれらブランドはEVの数が少なく、本腰を入れてこないのかもしれません。



そうなると、おそらくは1000万円を軽く超える価格のミッションEを「不便を承知で」購入する必要もなく、であれば「パナメーラでいいじゃない」ということになるかもしれず、いかにこのあたりの懸念を払拭するかが販売の成否を分けることになるだろう、と考えています。

なお、今回の発表はポルシェ・ジャパンの七五三木敏幸(しめぎ・としゆき)社長によるもので、同氏はもともと「銀行マンだった」ことでも知られます(しかしクルマ好きが高じてこの業界に)。

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