| しかしながらポルシェからはまだアナウンスなし |
ポルシェは「ミッションE」の名称を「タイカン」として発売すると発表しましたが、そこで気になるのが「ミッションEクロスツーリスモ」。
この名称も「タイカン クロスツーリスモ」となるのか、はたまた個別の名称が与えられるのかは不明ではあるものの、「パナメーラ / パナメーラ スポーツツーリスモ」というシリーズ性を感じさせるネーミングがなされたことからするに、やはり「タイカン クロスツーリスモ」となるのかもしれません。
なお、欧米圏では「タイカン=Taycan」の発音がリーアム・ニーソン主演の映画「96時間」の現代「Taken」に似ているとして話題に。
ちなみにケイマン(Cayman)発表時もその名前が「Gay(ゲイ)Man」に似ていると言われましたが、ネーミングとはなかなかに難しいものだと思います。
2021年には生産開始とサプライヤーが漏らす
そんな「(現時点では)ミッションE クロスツーリスモですが、パーツサプライヤーの話では2021年の後半に発売される、とのこと。
どのパーツのサプライヤーが言及したのはかは不明ではあるものの、自動車というのは「サプライヤーからの供給パーツ」で成り立っており、その自動車メーカーがパーツをすべて作るのではないわけですね。
たとえば電装系はボッシュ、エアコンはデンソー、タイヤはミシュラン、ホイールはフックス、ライトはHELLA、その他のどういったパーツはどこから、といった感じでポルシェが仕入れて「組み立てる」ことに。
しかもそれらパーツは「既製」ではないものがほとんど。
よって新型車の開発時に「サプライヤーも一緒に」開発することになり、そしてサプライヤーもポルシェから「いつまでに、どのパーツを何個」という注文を受けるため、サプライヤーは「相当に正確な」情報を持っていると言ってよく、よってサプライヤーからの情報はある程度信用に値する、と言えそう。
なお、ポルシェは年一回、ポルシェのために協力してくれたサプライヤーを表彰する制度があり、フェラーリは自社のウェブサイトでサプライヤーを公開していますね(これはかなり珍しく、ぼくが知るのはフェラーリのみ。フェラーリはその見返りにかなりきつい値切り交渉をしていると言われる)。
ポルシェはタイカン発売に向けて準備万端
なお、ポルシェはタイカン発売に向け、その要となる充電サービス網「Porsche Charging Service」を拡大中。
先日もアプリをリリースしたばかりですが、今回はそのアプリでできることを示した動画を公開しています。
主には充電ステーションを探し、そこで充電したのちに料金を支払うというものですが、ポルシェもここまで設備投資を行った以上、「あともどりはできず」、今後タイカン、そしてミッションE クロスツーリスモの販売がどうなるのかを見届けたいところです(思いのほかサイズが小さく、メインと目される北米では売れないんじゃないかとも言われている)。
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