| 935開発車両?まるでバットモービルな新型ポルシェ935 |
先日突如として登場した「新型ポルシェ935」ですが、発表後はアメリカで行われたイベント「レンシュポルト・リユニオン」にも登場。
そして今回動画に収められているのは、その個体とは別に、イタリアはモンツァ・サーキットにて走行を行う新型935の姿です。
これを見るとサイドウインドウがおそらくは軽量化のためにガラスではなくポリカーボネートであること、リアクォーターウインドウにはエアジャッキ用の(エアホース連結用)ソケットと思われるパーツも。
その走りはまさにアグレッシブ
さすがは「モビー・ディック」の異名をとる935/78を現代に再現した問だけあって、長大なリアエンド、大きなウイングが目立つことこの上ないといったところですが、ボディカラーが「マットブラック」なのがその迫力をさらに増しているようです。
なお、ポルシェは開発やテスト中の車体につき、こういった「マットブラック」を使用する事がほとんど。
これまで公開されてきたスパイフォトや、ポルシェ自らがリリースするテスト風景についてもやはり「車両はマットブラック」で、多くのメーカーが使用する「渦巻き模様」の白黒カモフラージュシートとはあまり使いたくないようですね(ただし、公式画像として公開した、新型911/992世代のプロトタイプは白黒カモフラージュだった)。
なお、新型935のベースは911GT2RS。
初代935のベースは911ターボですが、当時の911ターボはRRで、しかし現在の911ターボは4WDということを考えると、やはり後輪駆動である911GT2RSをベースモデルに選択したのは「当然」とも言えそう。
935は公道走行のための要件を満たさず、よってサーキット走行専用車両となりますが、ポルシェとしては「サーキット走行専用であれば後輪駆動しかない」と考えたのかもしれません。
後輪駆動の911というとほかに911GT3/911GT3RSが存在するものの、やはりオリジナルの935が「ターボエンジンの圧倒的なパワーで勝利を量産した」という歴史的背景を鑑みるに、やはりターボエンジンを積む、そして後輪駆動モデルをベースにしたかったのでしょうね。
装画を見ると、その700馬力という途方もないパワーを思いっきり路面に叩きつけて「飛ぶように」走る姿が見られ、そして908風のテールパイプを持つエキゾーストシステムから放たれるサウンドを聞くことができますが、これまでは公開されなかった「フロントバンパーに内蔵されたヘッドライトが光る姿」も確認可能。
これは初代935のヘッドライトが「フロントバンパー内にあった」ことへのオマージュだと思われ、近代のポルシェとしてはかなり新鮮。
さらには、このヘッドライトは「横長のバーを4つ組み合わせた、ポルシェたしいクワッド(角度によっては上下二本にも見える)」発光形状を持つこともわかります。
それでは動画を見てみよう
こちらが新型935がモンツァ・サーキットを爆走する動画、「NEW Porsche 935 Sound in Action: The 2019 "Moby Dick" Testing at Monza Circuit!!」。