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これでもポルシェ公式カスタム!レストアついでに”本来設定のない”グリーン×ゴールドにカスタムされたカレラGTが公開

2018/11/02

| これがポルシェ公式カスタムとは |

ポルシェのクラシックカーレストア部門「ポルシェ・クラシック」がカレラGTをレストアし公開。
このカレラGTは個人オーナーの所有によるものだそうですが、ボディカラーは「オークグリーンメタリック」。

ここで「ん?」と気づく人がいるかもしれませんが、オークグリーンは1978年にポルシェが設定したスペシャルカラーで(当時は”メタリック”ではない)、その後1990年にオークグリーン”メタリック”へと進化した伝統のボディカラー。

最近だとポルシェ911Rや911GT3にも設定され、欧州では人気のあるボディカラーの一つだと言われます。

そしてつい最近公開されている、アメリカに納車されたマクラーレン・セナのオーナーも「フェリー・ポルシェ(ポルシェ創業者の息子)にゆかりのある色」としてオークグリーンを選んだと述べている通り、ポルシェとオークグリーンとは切っても切れない関係にありそう。

ちなみに最近、ポルシェはフェリー・ポルシェ氏が乗っていた911をレストアし公開していますが、このボディカラーもオークグリーンメタリックなのかもしれませんね。

もともとポルシェ・カレラGTにグリーンの設定はない

なお、カレラGTが発売された当時はボディカラーに対する要求が低かった時代でもあり(なんせフェラーリF40は全部の生産台数がレッドだったくらい)、ブラック二色、シルバー二色、そしてイエローとレッドの合計6色のみ。

今回公開されたカレラGTにおいて、オークグリーンメタリックと組み合わせられるのは「ゴールド」。
このグリーンとゴールドという組み合わせにおいてもポルシェでは珍しいものではなく、ちょっと前に公開されたポルシェ911”100万台目”の個体に採用されていたのは「アイリッシュグリーンとゴールド」。

この100万台目の個体は個人オーナーによる注文ではなく、ポルシェ自らが「100万台目記念」として特別に作ったものであり、よってポルシェ自身「グリーンとゴールド」が特別な組み合わせであると認識し、意図的にこのカラーで製造した、ということですね。

そしてカレラGTにおいては、エンジンのヘッドカバーもゴールド。

シルバーとの相性も良く、これまで見てきたポルシェ・カレラGTとはまったく異なる印象で、しかし素晴らしい仕上がりですね。

リアバンパーの「Carrera GT」のモデルネームもゴールド。

光の当たり方によってかなり印象が異なるようで、光が当たると黄緑っぽく、そうでなければブリティッシュレーシンググリーンのような深い色合いにも見えますね。

シートは深いレッドにチェック柄。
この「チェック柄」についてもポルシェにとっての伝統とも言えるもので、上の「100万台目」911のほか、なにかと限定モデルに採用されることが多いモチーフでもあります。

今回のカレラGTについてはポルシェが公式にレストアした車両ということなりますが、ポルシェが「オリジナルとは異なる」仕様にカレラGTをカスタムするというのは(いかにポルシェの伝統的なカラーがモチーフといえども)けっこうな驚きでもありますね。

 

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