| ポルシェの各モデルにはこういった歴史と目的がある |
ポルシェ911は現在なんと「24」ものバリエーションを持つまでに成長。
ベーシックな「911カレラ」からトップレンジの「911GT2RS」に到るまでまさに多種多様で、「正直訳わからん」という人も多いかもしれません。
そしてポルシェはそういった懸念に対応するため、今回ポルシェ自らが「全バリエーションについて5分で解説しよう」という動画を公開しています。
「カレラ」はもともとレースの名前だった
ポルシェはまず「911カレラ」から解説。
この「カレラ」の名称は「カレラ・パナメリカーナ_メヒコ」という、1950〜1954年にメキシコで開催されていたレースの名称で、このレースに出場するための特別モデルに与えられたのが「カレラ」という呼称。
つまり当時は「カレラ」がパフォーマンス上のトップレンジだったと思われますが、現代では「ベースグレード」になっているというのは面白い逆転現象ですね。
そして「カレラ4」は4WDという機能上の特徴を活かし、どんな気象状況、路面状況でも走行可能なオールラウンダー。
「ターボ」モデルについてはその生い立ちから解説。
ポルシェの歴史はレースの歴史ですが、やはり「911ターボ」もレースからのフィードバックによって生まれたモデルです。
ただ、911ターボも現代では「レース直結」ではなく、技術的なフラッグシップへと変化していますね。
そして現代での「レース直結」911というとやはり「GT」系。
『GT3RS」はよりスパルタンで、GT2RSは”究極”という位置付け。
そのほか動画では、「911カレラSはアスリート」「911カレラGTSはドライビングエクスペリエンスを最大限に強調したもの」「911カレラTはピュアさを追求」といったことについて触れています。
なお、「911タルガ」についてもその名称は1906〜1977年にイタリアで開催されていたレース「タルガ・フローリオ」から。
911シリーズではありませんが「パナメーラ」の名称も上述の「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」から取ったもので、ポルシェの歴史とレースとの結びつきを改めて認識させられることになりますね。
それでは動画を見てみよう
こちらがポルシェ自らが911のラインアップについてわかりやすく解説する(そして、そうまでしなくてはならなくなった)動画、「All Porsche 911 derivatives explained in less than 5 minutes.」。