ポルシェがまさかの「アルファロメオをベンチマーク」?
ポルシェ・カイエンクーペと思われるプロトタイプのスパイ動画が登場。
先日はスパイフォトが出回りましたが、「動画」は今回がはじめてかもしれません。
この動画ではそのシルエットを確認でき、しかし「クーペ」とはいうものの、メルセデス・ベンツGLCクーペ/GLEクーペやBMW X4/X6ほどリアウインドウの傾斜はクーペ風ではなく、これはポルシェの属するフォルクスワーゲングループのSUV全般に見られる傾向。
実際にアディは「Q8」をクーペSUVとして位置付けていて、しかしQ8もやはりさほど「クーペというほどクーペ」ではなく、最近プロトタイプが目撃されるアウディQ4もそれは同じです。
既存モデルとの住み分けを考えると、そしてメルセデス・ベンツやBMWのクーペSUVの成功を見ると、アウディやポルシェももっと「クーペ風」のリアを持ってしかるべきと思うのですが、なぜ「そうしない」のかはまったくの謎。
ポルシェの販売台数の6割が今やSUV
なお、ポルシェにおいて「カイエン・クーペ」は数年前からウワサが出ていて、ここへきてようやく投入されるということになりますが、動画を見るに「さほどリアウインドウが寝ていない」としても、かなり軽快でスポーティーなルックスに見えます。
ポルシェは2018年に約256,000台を販売したと発表していますが、そのうちカイエンは71,458台、ま感は86,031台。
つまり現在ポルシェの60%にあたる台数が「SUV」ということで、さらにポルシェがここから販売を伸ばそうとすると「SUVのバリエーションを増やすしかない」ということなのでしょうね。
しかし安価なSUVを出すと「販売台数は増えるものの」利益率が薄いためにさほど儲からず、高価格帯SUVだと同じグループのベントレーやランボルギーニと競合することになり、であれば「フォルクスワーゲングループが現在持っていない」、そして他者からシェアを奪えそうなのが「クーペSUV」という判断なのかも。
それでは動画を見てみよう
こちらがカイエン・クーペを捉えたものですが、二本の動画が公開に。
1本目は単独でポルシェ・カイエン・クーペが走るもので、撮影場所はシュトゥットガルト。
ちなみにポルシェのエンブレムは(ポルシェ本社のある)シュトゥットガルト市の紋章を図案化したものですが、その中心にあるのは「馬」。
そしてこのプロトタイプが走る周囲の壁には「馬」が描かれていて、「やっぱりシュトゥットガルト市のあちこちには馬があるのか」と思ったり。
そしてこちらはかなり興味深いもので、ポルシェがカイエン・クーペのプロトタイプとともに走らせているのはアルファロメオ・ステルヴィオ。
ポルシェがアルファロメオをベンチマークするとは思えないものの、一緒にテストしているからには「それなりの」理由があるのでしょうね。
VIA:DrGumoLunatic