ポルシェは911シリーズ並に718のラインアップを拡大するのかも
先日、「謎のポルシェ718ケイマン」が目撃されましたが、今回は「謎のポルシェ718ボクスター」。
一体何が謎なのかということですが、これは先日のケイマンと同じく「テールパイプの位置」。
現在ラインアップされる718ボクスターはいずれも「センター出しテールパイプ」を持つものの、今回目撃されたボクスターは「微妙に左右へと移動させられた」テールパイプを持っています。
「718」の名称は4気筒エンジン搭載をイメージしたもの
今回のプロトタイプについてはまったく情報がないのでそのスペックは不明ではあるものの、「これは718ボクスターの6気筒バージョンではないか」というのがもっぱらのウワサ。
なお、現在投入されている718ボクスターのラインアップは下記のとおりですが、いずれもエンジンは「4気筒」。
718ボクスター(2リッターターボ300馬力) 718ボクスターT(2リッターターボ300馬力) 718ボクスターGTS(2.5リッターターボ350馬力) 718ボクスターGTS(2.5リッターターボ365馬力) |
そしてこの「4気筒エンジン採用」というのは、これまで6気筒エンジンをボクスター/ケイマンに与えてきたポルシェに取って大きな決断で、というのも排気量だけではなくシリンダー数も(981ボクスター/ケイマンに比較して)ダウンすることになり、そこでエクスキューズとして採用したのが「718」というネーミング。
「718」はポルシェが1950年代に製造していたレーシングカーですが、これには4気筒エンジン(フラット4)が搭載されていて、ポルシェとしてはそのヘリテージを718シリーズの新設に活用した、ということになりますね。
しかしそこへ来て718シリーズへ「6気筒エンジン搭載」のボクスター/ケイマンを追加するというのはちょっと整合性を取りにくくはなってしまい、しかしどのみち近日発表されそうな「718ケイマンGT4/718ボクスター・スパイダー」は6気筒エンジンを搭載することになるのは間違いなく、これについてはそこまで気にする必要はないのかも。
6気筒エンジン搭載の718ケイマン/ボクスターの位置づけは?
ただ、ここで注目したいのは、今回の謎プロトタイプのポジショニング。
おそらくは718ボクスターGTSの上、718ボクスター・スパイダーとの中間だと思われ、というのも718ボクスター・スパイダーは718ケイマンGT4と同じく「500馬力くらい」を発生すると思われるため。
そうなると718ボクスターGTSの「365馬力」との差が大きくなりすぎ、かつ価格差も大きくなるため、その「間」を埋めるモデルが必要だということなのかもしれません。
6気筒エンジンはターボなのかNAなのか?
そしてもうひとつ気になるのが、「もし6気筒エンジンが積まれるとして」、その6気筒エンジン(フラットシックス)は自然吸気なのかターボなのかということ。
自然吸気6気筒となると718ケイマンGT4/718ボクスター・スパイダー同様の(911GT3から移植される)4リッターになる可能性が高く、しかしそうなると「価格とパフォーマンスが高すぎて、718ケイマンGT4/718ボクスター・スパイダーとの差が埋めにくい」ということに。
加えて今回のプロトタイプはさほど外観がアグレッシブではなく、つまり「ハードコアモデルではない」と考えられ、となるとエンジンも911GT3由来だとは考えにくいわけですね。
となるとポルシェは以前に981ボクスター/ケイマンに搭載していた自然吸気フラットシックスを復活させることもできますが、これは今までの流れに「逆行」することになりますし、環境性能の面から見ても「なさそう」。
となると残るのは991.2以降のポルシェ911に搭載される3リッター・フラットシックスターボが積まれるということになりそうですが、もしそうなると718シリーズは「2リッター・フラット4ターボ」「2.5リッター・フラット4ターボ」「3リッター・フラット6ターボ」「4リッター・フラット6(NA)」という、4つのエンジンを持つ(しかもチューン違いではもっとバリエーションが増える)ということになりますね。
VIA:Motor1