| 718世代のケイマンGT4は「最後の」ガソリンエンジンのみで駆動するケイマンのハードコアモデルになるかも |
これまではカモフラージュを外さなかったポルシェ718ケイマンGT4ですが、今回はじめて「偽装なし」のプロトタイプがニュルブルクリンクで目撃に。
よくよく見るとフロントのエンブレムは隠され、ホイールのセンターキャップも「レス」ですが、リアの「PORSCHE」文字には何もカモフラージュがなされず、つまりは「ほとんど隠す意図がない=発表間近」ということなのでしょうね。
718世代のケイマンGT4は981世代に比べてもその価値が高い
なお、ケイマンGT4は今回の新型で「2代目」。
初代ケイマンGT4は981世代のケイマンをベースに「軽量化」「ハイパワー化」「足回り強化」というポルシェのハードコアモデルのセオリー通りにチューンされたクルマでしたね。
そして981ケイマンGT4登場直後は大きな話題を呼び、一時はプレミアもついたほど。
なお、日本に入ってきた台数は予定よりも大幅に増加し、それは「中国で販売するはずだったケイマンGT4が(認証の関係か)販売できなくなり、日本に回ってきたから」だと言われます。
そして今回の718世代のケイマンGT4ですが、これは981世代のケイマンGT4以上に大きな意味を持つと思われ、それは「自然吸気エンジンを搭載されると見られているから」。
現在の718ケイマンは2リッターもしくは2.5リッター4気筒ターボが搭載されており、よって「6気筒(フラットシックス)自然吸気エンジン」を搭載するモデルの特別感がかなり高いわけですね。※981世代のケイマンはすべて自然吸気フラットシックスを積んでいた
718世代のケイマンGT4については、4リッター・フラットシックスを搭載し420馬力を発生(先代ケイマンGT4は380馬力)すると言われています。
加えて車体重量は50キロほど軽量化されると見られ、0−100キロ加速は4秒以下、最高速度は297km/hに達する可能性が大。
もし次世代のケイマンがエレクトリック化されるのであれば、718世代のケイマンGT4は「最後の純粋なガソリンエンジンで駆動するハードコアモデル」となるため、その価値も非常に高そう(ただし911GT3やケイマンGT4については、レースのレギュレーションに左右されるため、ほかモデルのように一斉にエレクトリック化、というわけにもゆかない)。
今回のスパイフォトを見ると、通常モデルとの変更点は、サイドとアッパーにエアアウトレットの着いた専用バンパー、サイドの大型エアインテークダクト、軽量ホイール、カーボンセラミックディスクブレーキ(PCCB)、やはり専用のリアバンパーにダックテール、リアウイング。
これもまた正式発表が待たれるニューモデルですね。