｜ 992世代の911ターボはベースモデルとの差異が小さい？ ｜
おそらくはポルシェ本社付近と思われる路上にて、新型ポルシェ911ターボのプロトタイプが目撃に。
テールランプの両端のみに偽装が施されるものの、ほかには一切カモフラージュがない状態となっており、これが「市販モデルの姿」だと考えてよさそうですね。
ここで早速そのスパイフォトを見てみましょう。
デザインイメージは911カレラSに近い「横基調」
まずはフロントですが、基本的なイメージはすでに発表されている911カレラSと共通。
これまで「911カレラ」系と「911ターボ」系とではフロントバンパーのデザインに大きな差があったものの、今回ではそれが小さくなった、とも考えられそう（反面、GT系のフロントバンパーは大きく変更されるのかも）。
ざっとこの画像を見たところ、フロントバンパーのアンダー部がちょっとゴツくなり、911カレラSでは閉じていたセンターのインテーク部が（冷却のために）口を開き、そしてウインカーの上には謎の窪みがあることがわかります。
この窪みについては、とくにエアを取り込む構造のようには見えず、その役割は不明です。
こちらは911カレラSではのフロント。
インテーク部のデザイン（横ルーバーや、樹脂のガイドがあるところなど）はよく似ているものの、ウインカー周辺のデザインがやはり異なる模様。
新型911ターボはリアウイングも「控えめ」
そして斜めから見たときにわかるのがリアフェンダーの広さ。
911カレラSではなだらかに下っているフェンダーの峰が、911ターボでは「盛り上がっている」ことがわかりますね。
なお、リアフェンダー上のエアインテークは歴代ターボモデルに比較するとやや小さいようにも感じます。
そしてリアフェンダーの膨らみに対応するように、サイドステップ下端のリアフェンダー付近につき、明確な段差をもって外側に張り出していることもわかりますね。
サイドから見て気づくのは「フロントホイールが大きい」ということ。
911カレラSでは「前後異径ホイール」を採用しますが、911ターボでは前後とも21インチなのかもしれません。
ブレーキは「イエローキャリパー」なのでPCCB（カーボンセラミックディスク）を採用しています。
リアにはもちろんリトラクタブル式のウイングが装備されているものの、エンジンフード自体、そしてルーバーは911カレラSに比較してシンプルな構造を持つようにも見えますね。
そしてテールパイプは「より後方に」突き出しているという印象も。
リアバンパー両脇のスリットは「バックロードホーン」のような形状を持っていて、おそらくはエンジンルーム内から引っ張られたパイプを通じて排熱されるものと思われます。
なお、991世代の911ターボはリアバンパー両脇にインテークーラーが装着されていましたが、992世代では（911カレラSに同様）エンジン上に移動することになりそう。
加えて、ナンバープレート下からも熱気を排出しそうな構造ですね。
真後ろから見ると、歴代911ターボに比較してもリアウイング、エンジンフードがかなりコンパクトな部類であるように思えます。
現在、新型911ターボのスペックについては不明ではあるものの、エンジンそのものは3.8リッター・ツインターボを継続採用し、しかし出力は一気に600馬力へアップされる、とも（現行911ターボは540馬力）。
新型ポルシェ911ターボの発表日は明かされておらず、しかしすでに「ほぼ偽装なし」のプロトタイプが走行しているところを見るに「そう遠くない」先に発表されることになりそうです。
VIA:Motor1