| この希少色がオークションにおいてどう作用するのかは興味のあるところ |
ちょっと珍しい「セピア・ブラウン」のポルシェ911GT3がオークションに登場予定。
このセピア・ブラウンは1970年代のポルシェ911に採用されていたボディカラーだそうですが、これに組み合わせられたゴールドのホイールと相まって、なんとも言えない上品かつシックな雰囲気に(ゴールドのホイールは社外品で、純正の”ブラック”のホイールも付属する)。
ポルシェ911GT3の「主流」からは外れたカラー
ポルシェ911GT3というと、その多くがホワイトやレッドだと思われ、こういったブラウンは非常に珍しく、また新鮮でもありますね。
エンジンはもちろん4リッター・フラットシックス、出力は500馬力。
この車両にはオプションの90リットルタンク(モータースポーツ用)が装着されている、とのこと。
911GT3のパフォーマンスは強烈のひとことで、0-100キロ加速は3.3秒、トップスピードは318km/h。
ポルシェは991GT3前期型において「サーキットを走るにはMTはもはや足かせでしか無い」としてマニュアル・トランスミッションを廃止していたものの、その後発売された「911R(MTのみ)」が爆発的な人気を呼ぶことになり、「タイムよりも楽しさを求める」という人々の声に応じて後期(991.2)からは911GT3にもMTを復活させています。
この車両も人気の高いMTを持ち、アクティブエンジンマウント、リアホイールステアリング、LSDが装備されて「いつでも戦闘準備OK」ではあるものの、走行距離は1,500キロにとどまっており、つまりは新車同様のコンディション。
このボディカラー(カスタム)や社外ホイールを見るに、オーナーはこの911GT3を転売目的で購入したのではないと思われますが、なんらかの事情によって「手放すと決めた」のでしょうね。
ウイング端のプレート、エンジンフード上のエアインテーク等に採用される「サテンブラック」が上品なイメージを加速させているかのようですね。
現在「予想落札価格」は公表されていないものの、「911GT3らしくない」ということで値が上がりにくいのか、それとも「希少」という理由にて通常の相場よりも価格が上がるのかは不明。
オークション開催は今月下旬とのことで、成り行きを見守りたいと思います。
このポルシェ911GT3のインテリアはこうなっている
今回出品される911GT3のインテリアはこんな感じ。
ブラックレザーにブラックのアルカンタラ、そしてカーボン製スポーツシートというスパルタンな使用を持っていますが(クラブスポーツパッケージ装着)、ダッシュボードやシートにブラウンのステッチが採用されるという渋い仕様。
ステアリングホイールにはレッドのセンターマークが入り、ハーネスのカラーもレッド。
そして何よりも「マニュアル・トランスミッション」というところがこの911GT3の価値を絶対的なものとしています。