| こういったことをやるショップはひとつしかない。そう、あの「Bisimoto」だ |
アメリカのチューニングショップ、Bisimoto(ビシモト)がポルシェ935のカスタムカーを公開。
ただ、このカスタムカーは「そんじょそこらの」カスタムカーではなく、ガソリンエンジンを捨て去った代わりに「637馬力の」モーターを搭載したピュアエレクトリックカー。
なお、もうひとつ驚かされるのは、このポルシェ935は、最近発売された「935クラブスポーツ」ではなく、レーシングカーのほうの935だということ。
よくこんなベースカーを手に入れたなという感じですが、この個体は1970年代にクレーマーレーシングが使用していた「K3」と呼ばれるエアロパッケージを持つシリーズだそうです。
基本的な外観はポルシェ純正、しかし随所にカスタムも
エクステリアについて、比較的ノーマルの形状を保っているようにも見えますが、いくつかBisimotoオリジナルとなる細かいディティール変更がなされている模様。
ボディ自体はメタリックグレーで、そこへシルバーとピンクのアクセントが入ります。
フロントフードにはカタカナで「ビシモト」。
Bisimotoはこれまでにも数々のカスタムを披露していますが、雰囲気からするともっと小さな個人ショップかと想像していたものの、実際は相当に立派な軒を構えているようですね。
ヘッドライトはキャノン風プロジェクター(なかなかにカッコいい)。
バンパー下にはリップが装着されています。
ホイールはブリクストン製(最近急激にカスタムシーンでよく見かけるようになった)。
一見センターロックのように見えますが・・・
センターキャップ風のナットをねじって外すとフツウの5穴ホイールが登場。
ホイール外周のパーツはランボルギーニ・ヴェネーノみたいな感じですね。
なお、充電はフロントから。
キャップはねじって外します。
当然ながらリアウイングは巨大。
角度はかなり細かく調整可能。
テールエンドにはダウンフォースを確保するためのプレートも。
なお、ナンバーが付いていることからわかるとおり、この車両は「アメリカ国内を合法に走れる」とのこと。
インテリアはこう。
超簡素化された作りをもっています。
なお、動画を見る限りでは「シフトレバー」のようなものはモーターの回転方向(前進、後退)を選ぶセレクターレバーのようですね。※つまり変速機はない
メーターも超シンプル。
これはAEM製だとレポートされ、バッテリーの状況も表示できる模様。
そしてドライブ。
当然ですがエンジン音はなく、加速するときに聞こえるのは「ヒューン」というモーターの音のみ(しかも速い)。
VIA: Bisimoto
ほかにはこんなポルシェ935カスタムも
なお、935を「公道走行可能」な仕様にコンバートした例はほかにもあり、こちらはカナダの石油王、ウォルター・ウルフがクレーマーレーシングにオーダーし、レーシングカーをロードカーへとコンバートしたもの。
そしてこちらは厳密には「935」ではなく、964世代の911を935風にカスタムした車両。
935は非常に高い人気を誇るレーシングカーですが、ポルシェ自らが「935クラブスポーツ」を発売したことで、カスタムシーンにおいても「935風」のディティールを取り入れるショップやチューナーが出てくるかもしれませんね。
そしてこちらはポルシェ935の納車を受けた富豪、マニー・コシュビン氏がそのレビューを行う動画。