| しかも最もコレクション価値の高い「ヘリテージパッケージ」装着 |
ポルシェが「70周年記念車」として発売した911スピードスターが、6月に開催れるメカム・オークションにて登場予定。
この911スピードスターの特徴としては、クラシックなルックスとなる”ヘリテージ・パッケージ”が装着されていること、そして走行距離がなんと「わずか182km」にとどまること。
ベースとなるのは991世代の911で、このルーフをカットして簡素なトップを装着し、エンジンには「GT3スペック」の500馬力バージョンを搭載しています。
トランスミッションは6速マニュアル、駆動輪は後輪のみというシンプルなクルマであり、まさにポルシェの原点に立ち返ったクルマだとも言えそう。
そしてその911スピードスターに用意されるのが、オプション価格220万円の「ヘリテージパッケージ」。
外装が「1950-1960年代に製造されたポルシェのレーシングカー風」となるもので、911スピードスター”コンセプト”と同様のルックスとなります。
ボディカラーはこのGTシルバーのみ、ブレーキキャリパーもブラック(PORSCHE文字はホワイト)のみという「固定カラー」となりますが、多くのオーナーがーこのヘリテージ・パッケージを装着した、とも言われていますね。
加えてボディサイド、リアに装着される「Speedster」エンブレムはゴールドへ(ボンネット状のエンブレムもクラシック調になる)。
ナンバープレートが取り付けられた形跡はなく、おそらく「未登録」だと思われます。
リアフードを開けるとこう(ここが開いているところははじめて見た)。
トップはかなりコンパクト。
ただ、ボクスター・スパイダーとは異なり、トップの開閉は電動にて行うようですね(センターコンソールに開閉スイッチがある)。
ポルシェ911スピードスターのインテリアはこうなっている
そしてこちらが911スピードスターのインテリア。
ヘリテージパッケージを選ぶと、インテリアは自動的にこの「ブラックとコニャック」へと変更され、こちらはレーシングカーというよりもクラシカルな雰囲気になる、という感じですね。
金属調パーツの使用は極力抑えられていて、本来であればシルバーの加飾を持つステアリングホイールのスポークも「ブラック」。
ステアリングホイールの12時位置にはコニャックのセンターマークが入ります。
シフトレバーはオールブラック、そしてパターン表示はゴールドという渋い仕様です。
そのほかの装備としてはBOSEサラウンドサウンドシステム、スポーツクロノパッケージ、リヤビューカメラ、ポルシェ・トルク・ベクタリング(PTV)、PSM、PASM、カーボンセラミックブレーキ、カーボンファイバー製フロントフード、そしてやはりカーボン製のバケットシートなど。
この個体は限定1,948台のうち1,373番目に相当するもの。
見ての通り「新車並み」のコンディションであり、いくらの値がつくのか今から注目されているようですね(予想落札価格は公表されていない)。
これまでに911スピードスターが大きなオークションに登場した例はなく、しかしかつての「911R」の価格が軽く億を超えたことを考えるに、この一発目で億超えとなっても不思議ではなく、むしろ億に達しないほうがおかしいのかもしれません(ただしコロナウイルスが猛威をふるう状況でもあり、次期的には不利)。