| ポルシェは「ダックテール」装備によって911ターボの人気を高めたい? |
さて、しばらく前に目撃されていた「謎の」ポルシェ911。
イエローのブレーキキャリパー(カーボンセラミックブレーキ)、リアフェンダー上のエアインテークを持つことから911ターボのバリエーションのひとつだと思われますが、ダックテールリヤスポイラーを装着していることが他にない特徴となっています。
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リアデザインが大幅に変更?
この謎の911ターボについて考えられるのは「2つ」で、ひとつは911カレラRS2.7風のルックスを再現する「スポーツクラシックパッケージ」オプションの装着車、そしてもうひとつは「全く新しいバリエーション」。
なお、現在911のバリエーションは急激に拡大しており、直近では(991.2世代にて)GT3に「ツーリング」を追加しています。
これは巨大なリアウイングを取り除いて「シックな」デザインに仕上げたモデルですが、思いの外これの人気が高かったと見え、よって911ターボにも同様の手法を与えるのかもしれません。
ただ、今回のプロトタイプにおいてはリアバンパーに厳重な偽装が施されており、しかしすでに911ターボ系は発売済みなので、もしこの車両が911ターボにオプションを装着しただけのクルマであればリアバンパーを隠す必要はなく、しかし実際に隠しているということはなんらかの大きな変化があると考えて良さそう。
今回目撃されたプロトタイプに装着されるテールパイプは「オーバル」で、しかし以前に目撃された試作車のテールパイプは911ターボと同じ形状を持っていたことを鑑みるに、現在のところ複数のデザインが存在するようです。
なお、もともとダックテールスポイラーは、上述の通り911カレラRS2.7に装備されていたもの。
このカレラRS2.7は1973年にホモロゲーション取得用として販売され、通称「ナナサンカレラ」として知られます。
そしてこのダックテールリヤスポイラーはポルシェにとって「資産」のひとつであることは間違いなく、997世代の911ではダックテールを持つ「911スポーツクラシック(2009年/世界限定250台、日本には12台が入荷)」を発売したことも。
そして今回の「謎」911ターボの登場となるわけですが、このダックテール装着911が限定モデルとなるのかカタログモデルとなるのかは不明です。
ただ、これまで「911ターボ」は「911GT3」の影に隠れていた感があり、しかし今回のダックテールスポイラー装着モデルの登場によって、一気に911ターボが(911GT3なみの)人気モデルとなる可能性もありそう(もしかするとポルシェはそれが狙いなのかも。順当に考えるならば、911カレラRS2.7の後継モデルはモータースポーツに直結したGT3であり、ターボではない。ポルシェは911ターボの価値を高めたいという意向を持っている?)。
参照: Automotive Mike - YouTube