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【動画】新型ポルシェ911GT3ついにチラ見せ!フロントサスはポルシェ911初の「ダブルウィッシュボーン」採用、これはロードカーというよりレーシングカー

新型ポルシェ911GT3の動画

| しかも新型ポルシェ911GT3は見た目がけっこうオシャレ |

さて、新型ポルシェ911GT3が発表直前と見え、トップギアそしてカーフェクションが相次ぎ新型911GT3のプロトタイプのレビューを公開しています。

なお、トップギアについては、ごくわずかですが新型911GT3のフロントとリアをチラ見せしており、これを見るに今まで目撃されてきたプロトタイプと相違ないルックスを持つものの、下半分がブラックアウトされていて「これまでのポルシェ911にはない表情」を持つこともわかりますね。

ホイールにはボディカラー同色のラインが入り、そしてヘッドライトにも「はじめて」ボディカラー同色のリングが採用されているようです。

新型ポルシェ911GT3はこれまでにないほどサーキットにフォーカス

いずれの動画においても、新型911GT3を紹介してくれるのはポルシェのGT部門のボス、アンドレアス・プレニンガー氏。

同氏は新型911GT3について「これまでになくサーキットにフォーカスしたロードカー」だと語り、単純に(ドラッグレースのような)加速、最高速を追求したクルマではない、ということを強調しています。

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新型911GT3のフロントサスペンションにはダブルウィッシュボーン

そしてそのルックスがポルシェ911のレーシングカー、「911RSR」にそっくりなことからも分かる通り、新型911GT3はロードカーよりもレーシングカーに近い構造を持つ模様。

アンドレアス・プレニンガー氏は「新型911GT3は、911のロードカーではじめてフロントサスペンションにダブルウィッシュボーンを採用した」とも語っていて、これは911RSRと同じ方式。

ダブルウィッシュボーン式サスペンションは剛性が高い/キャンバー角の変化が少ない等のメリットがあり、そのためレーシングカーやスーパーカーに用いられる事が多く、しかしサスアームの長さが必要なために(F1を見るとわかると思う)全幅が大きくなったり、でなければ(ミドシップだと)フロントトランク容量が狭くなったり、フロントエンジンだとリアトランクの容量が小さくなるため、日常性を考慮したスポーツカーには採用されにくいのもまた事実。※ホンダS2000は前後ダブルウィッシュボーンを採用するが、リヤサスペンションのアーム長が不足しているために挙動がやや不安定だと言われる

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しかし新型911GT3ではフロントにダブルウィッシュボーンを採用し、かつ「ボディサイズは先代とほぼ同じ(ちょっと大きい)」に収めていると語っているので、フロントトランクを犠牲にし、つまり日常性を捨ててでもこれの採用に踏み切ったということですね。

もともと911GT3は遮音材やアンダーコートを省くなど「割り切った」クルマではありますが、新型911GT3はさらにコストをかけてこれまでの911GT3よりもレーシングカーに近づいた、ということになりそうです。

なお、リアサスペンションについても、アンドレアス・プレニンガー氏いわく「コントロールアームなど、すべてが(911カレラとは)異なる設計を持っている」とのこと。

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新型911GT3のタイヤやブレーキ容量も拡大

そして新型911GT3のタイヤは容量が拡大され、フロントだと255/35/20。

ブレーキについては「大容量ブレーキ」「スチールローター」も選択できる、とのこと。

なお、ポルシェは以前に「サーキットを走るならスチールローターを選択して欲しい。カーボンセラミックディスクは見かけ重視」とコメントしています。

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新型ポルシェ911GT3はエアロダイナミクスも大きく向上

そして新型911GT3についてはエアロダイナミクスの向上も見逃せず、ダウンフォースは「+50%」。

アンダーボディの構造も完全に一新され、リアディフューザーもより効果的に機能するように。

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なお、車体が(ちょっとだけ)大型化し、排ガス規制クリアのためのデバイスも大きくなっているものの、「これまでの911GT3"RS"なみに」カーボンファイバーを投入することで重量削減を行い、新型911GT3については「従来型同様」の重量にとどめているようですね。

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そしてスワンネックリアウイングも「エアロダイナミクス向上のためだけに」採用され、その下のダックテールスポイラーとの相乗効果によって高い効果を発揮する模様。

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新型ポルシェ911GT3のトランスミッション/エンジン/サウンドは?

そして新型ポルシェ911GT3のトランスミッションについてはPDKとマニュアルが存在することが(これまでのウワサどおり)明確に。

エンジンについては自然吸気フラットシックスの採用が確認され、しかし出力については明言を避けており、「パワーアップのみがサーキットを速く走るための手段ではない」とも語っているので、それほど大きなパワーアップは(911ターボとは異なり)望めないのかもしれません。

なお、騒音やCO2規制についても触れているので、この規制が相当にポルシェを苦しめている(パワーアップしたくともできない。燃費の向上なきパワーアップは行わないというのがポルシェの信条でもある)のは間違いなさそう。

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ポルシェ「今後、エンジンを大排気量化するかもしれん」。なお911カレラについては「自然吸気には戻らない」

| どうやら今後、「排気量当たりの馬力上限規制」が導入されるようだ | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/48210376396/in/album ...

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トップギア、カーフェクションともに「なんとか新型ポルシェ911GT3の情報を引き出そう」と誘導尋問的な質問を繰り返すものの、アンドレアス・プレニンガー氏もなかなかのツワモノと見え、肝心な部分については「うまくかわして」いる模様。

これだけ情報が公開されたとなると公式発表はもう目前だと思われ、ポルシェによる発表を楽しみに待ちたいところですね。

動画では過去の911GT3も紹介

そして動画では過去の911GT3たちも紹介。

今回(トップギアの)クリス・ハリス氏がポルシェGT部門のストレージへと足を踏み入れていますが、生粋のポルシェフリークである同氏はこのストックを見て喜び、そして驚きを隠せなかったようです。

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呆然と立ちすくむクリス・ハリス!

こちらは997世代の911GT3のドアミラー。

この世代はGT3だけではなく911カレラも(標準ではなく)電動可倒式ドアミラーを持たず、ドアミラーを折りたたむには手でミラーを倒し、その後に(ミラー内にある)つっかえ棒のようなものでミラーを倒した状態のまま固定する必要があります。※しかもそれほどペタンと畳めない

立体駐車場に入れると「ドアミラーを倒してください」と言われる場合がほとんどで、そういったとき、ぼくは一旦降りて左右のドアミラーをこうやって折りたたんでいたわけですが、そうしていると「え?ポルシェって電動でミラー倒れないんですか?高級車なのに?」と(ほとんどの人に)驚かれたことを思い出します。

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新型ポルシェ911GT3を紹介する動画はこちら

参照:Top Gear, Carfection

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