| ポルシェにしては珍しいデザインのホイール、そして熱線反射ウインドウも |
さて、もうじき発表されそうなポルシェのニューモデル、「タイカン・クロスツーリスモ」のスパイフォトが登場。
これは南カリフォルニアにて撮影されたものだそうですが、フロントバンパー上のデイタイムランニングランプと思しき部分のカモフラージュ以外は市販モデル同様だと思われます。
タイカンとはいくつかの相違も
当然ではあるものの、すでに発売されているタイカンとはいくつかの相違があり、まずはワゴンボディということ。
ただしワゴンと言えど、パナメーラ・スポーツツーリスモに比較すると「クーペ」に近いリアセクションを持っていて、ルーフが後方へとなだらかに落ちるとともに、上部分の容積が絞られているようにも見えますね。
そのためにキャビン部分のマスがかなり小さいという印象を受け、樹脂製のフェンダーアーチ、やや上げられた車高とともにアクティブな印象を演出しているようにも思います。
そのほか細かいところだとフロントバンパー下部、サイドステップ形状もタイカンとは異なり(サイドステップ下部には、オフローダーっぽいブロック状のデザインが見られる)、リアディフューザーもやや大型化している模様。
ホイールについては初めて見るデザインであり、スポーク部には大きな肉抜きが施されています。
この構造については、最近BMWも「Mパフォーマンスパーツ」にて取り入れており、マクラーレンも同様のデザインを持つホイールを投入していることから、ここしばらくの技術的ブレイクスルーによって、コストを抑え量産ができるようになったのかもしれません。
ブレーキキャリパーについては「ホワイト」なので、タングステンコーティングが施されたブレーキディスクを持つ「PSCB」が装着されているということになりますね(おそらくはオプション)。
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なお、タイカン・クロスツーリスモ単体を写真で見ると比較的小さく見えますが、ベースがタイカンなので「全長5メートル級」の大きなクルマであるのは間違いのないところ。
おそらく「クルマがコンパクトに見える」理由の一つは大きなタイヤなのだと思われ、つまりタイカン・クロスツーリスモのタイヤは「タイカンに比較してかなり大きい」のかも。
タイカンそのものは非常に高い人気を誇っているといい、そのためポルシェは「ひとまずタイカンに集中する」ことを理由にタイカン・クロスツーリスモの発売を予定よりも遅らせるという決定を下しており、しかしよりアクティブ、そしてさらにスペース効率の高いタイカン・クロスツーリスモはタイカンよりも高い人気を誇ることになりそうですね。
北米市場においては「ワゴンの人気が低い」と言われるものの、その通念を覆すことができるかどうかにも注目が集まります。
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参照: Wilco Block - Instagram