｜ 「真正」RUFはなかなかお目にかかることができない ｜
いったいどれくらいの価格にて落札されるのか、そのゆくえには要注目
さて、米中古車売買サイト、Bring A TrailerにRUF RGTが出品され、大きな注目を集めることに。
RUFはドイツのチューナーそして自動車メーカーであり、すでに（ポルシェから）販売されたポルシェ911のチューニングを行うこともあるものの、そのメインはポルシェからパーツやコンポーネントの供給を受け、それに自社のパーツや技術を織り交ぜて完成車を作る自動車製造業。
ちゃんと「自動車メーカー」としての認可を受け、固有のコードを持って活動を行っていますが、そのためRUFが製造したクルマは外観が「ポルシェ911」であったとしても、その「車名はRUF（ルーフ）」として記されることになります。
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ベースは997世代の911GT3
そして今回販売されるRUF RGTのベースは997世代のポルシェ911GT3（2007年）。
ボディカラーはレイクプラシッドブルー、コロラド州ラークスパーからの出品です。
ドア、オーバーフェンダー、ウィングミラー、エンジンカバー、固定式リアウィングなどにはカーボンファイバーを使用したRUF独自のボディパネルが採用。
オーバーフェンダーはリベット留め。
かつてルーフは、わずかな空気抵抗すら嫌い、空冷ポルシェ時代だと、屋根についている「雨樋」すらも空気抵抗削減のために削り取っていたほどなので、これはちょっと意外な部分でもあります。
これまでのルーフだと、段差を埋めて「ツルツル」にしていたと思われますが、これは当時の流行（リバティウォークやRWBなど）を意識したり、そもそも完成車を後にRUF仕様へとコンバートしたためという事情があったからなのかもしれません。※ドアミラーはちゃんと自社のカーボン製エアロミラーへと変更されている
ホイールにはRUF製のセンターキャップを備えた19インチのOZ スーパーレッジェーラ。
タイヤは フロントに235/35、リアに345/50のサイズのミシュラン・パイロット・スポーツ が入ります。※ミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ・タイヤを装着した別のホイールセットも付属
このRUF RGTには、フロント6ピストン、リア4ピストンのブレンボ製キャリパーとカーボンセラミック製ブレーキローターが装着され、サスペンションはRUFスペックのビルシュタイン製ガス封入式ダンパーへ。
大型リアウイングが装着され、その下のエンジンフードはダックテール形状を持っていますね。
RUF RGTに搭載されるエンジンは、911GT3の6気筒ユニットを改良したもので、シリンダーを大口径化し、マーレ社製のピストンを採用することで排気量を3.8リットルに拡大。
また、チタン製コンロッド、バランス取りを行ったスチール製クランクシャフト、ハイリフトカムシャフト、シングルマスフライホイール、自社独自設定によるボッシュ製モトロニックECUなどを採用しています。
このエンジンは、工場出荷時には最高出力445ps、最大トルク310Nmを発揮し、6速マニュアルトランスミッションと組み合わされ、リミテッドスリップデフを介して後輪を駆動します（ルーフの公称値は、いかなる状況でも発生が可能な”保証値”なので、実際にはもっと馬力が出ているものと思われる）。
RUF RGTのインテリアはこうなっている
そしてこちらはRUF RGTのインテリア。
基本はブラックレザーですが、センターにチェック（千鳥格子）柄を持つレカロ製のバケットシート（シェルはボディカラー同色にペイント済み）が装着されています。
ステアリングホイールはRUFスペック、フロアマットもRUF製。
リアセクションにはロールケージ装着、そしてハーネスが取り付けられています。
このRUF RGTを紹介する動画はこちら
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