| やはりポルシェファンの熱気は他の自動車メーカーのそれとは全く異なるようだ |
そしてポルシェの歴史はいつもモータースポーツとともにあった
さて、コロナウイルスのパンデミックによって延期されていた2年おきのイベント、ル・マン・クラシックがなんと4年ぶりに開催。
ル・マン24時間レースが開催されるサルテサーキットには数千人のポルシェファンが集結したといいますが、ここでポルシェはそのクラシックモデルから現行モデル、そして限定モデル、さらにはレーシングカーなど様々なモデルの展示や走行プログラムを実施しています。
ポルシェの歴代「RS」モデルが勢揃い
なお、今年はポルシェ911カレラRS 2.7(ナナサンカレラ)の誕生50周年ということもあってポルシェミュージアムから5世代に渡るRSモデルが集結し、イベントのハイライトを形成したようですね。
ポルシェ911「RSモデル」のフロント!
こちらはポルシェ911 RS各モデルのリア!
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会場には最新のポルシェ911「限定モデル」も
そしてメゾン・ブランシュの会場の中心にあるポルシェ・エクスペリエンス・センターでは、ポルシェのヘリテージ・デザイン・プログラムの一環として製作された”2番目のプロジェクト”、911スポーツ・クラシックもの展示も。
3.7リッターフラット6を搭載し、550PSを発揮し、トランスミッションは7速マニュアルのみ。
初代カレラRS2.7へのオマージュとしてダックテール型リアスポイラーを装着し、ポルシェ911のマニュアル・トランスミッション搭載車の中ではもっともパワフルです。
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ル・マン24時間レースを走るポルシェ963も登場
そしてさらなる目玉はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにてデビューを果たしたばかりのポルシェの新型レーシングカー、ポルシェ963のサプライズ登場。
2023年からル・マン24時間レース含む世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権を走ることになり、ポルシェ独自のV8ツインターボにハイブリッド駆動システムを搭載しています。
つまり1年後にはまたこの場に参戦車両として戻ってくるということになりますが、今回の展示もまたポルシェの「決意」なのでしょうね。
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その他にはこんなプログラムも
そしてこのル・マン・クラシックでは名物となったポルシェパレードも行われ、これはポルシェオーナーが自身のポルシェにて走るというイベントですが、画像を見ると”ほぼ”911しか写っていないので、911とほかモデルとは「分けて」走行したのかもしれません(一応ほかモデルの姿も見えるが、やはりまだ911とボクスターやケイマン、そして968や944などとの間には見えない壁があるようだ)。
そしてポルシェ・クラシック・レースでは、半世紀以上にわたるポルシェのワークスカーやカスタマーレーシングカーが、13.6kmの高速かつ過酷なサーキットを駆け抜けて観客を喜ばせることに。
このほかにもグループCレーサーのみの別ラウンドも設けられ、かの956と962のプロトタイプが何台か走行していて(こちらの画像はオーナーに配慮したためか公開されていない)、ファンにはたまらない場面かもしれません。
このル・マン・クラシックにはポルシェオーナー数千人が自身のポルシェにて参加しており、とくに地元フランスからは「ポルシェクラブ・フランス」の呼びかけによって「ポルシェの歴史上、ほとんどすべてのタイプとスペック」のポルシェ約2,000台以上が集まったともレポートされています。
さらにはオーナーやファンに混じり、ポルシェを駆ってレースで活躍した有名人も多数登場し、地元のヒーローでありル・マンのベテランドライバーであるジェラール・ラルース、カレラカップとスーパーカップで活躍し、2019年のル・マンでGTE-Amクラスを制したノルウェーのアマチュア、エギディオ・ペルフェッティといった人たちもイベントを盛り上げたようですね。
こういったイベントを見るにポルシェのその歴史、そしてファンの忠誠心をあらためて実感させられることになりますが、次回のル・マン・クラシックは再来年ではなく「ル・マン24時間レース100周年記念」を祝うために来年つまり2023年に開催されるといい、今年以上の盛り上がりを見せてくれることになりそうです。
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参照:Porsche