>ポルシェ(Porsche) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

ポルシェが完全電動版パナメーラを開発中とのウワサ。タイカンとの差別化によって大きくなり、新規開発中の7人乗りミニバンと同じ車体を使用するもよう

2022/09/11

ポルシェ

| ポルシェはそのモデルをうまく「成長」させるのが非常に得意なメーカーでもある |

そうやって次々ポルシェの各モデルが「ピュアエレクトリック」に

さて、ポルシェが「パナメーラのピュアエレクトリック版」を発売するのでは、との報道。

内容としては、ポルシェが開発を進めている「7人乗りのミニバン」と同じSSPプラットフォームを採用し、このプラットフォームは2027年に登場すると言われる次世代タイカンにも使用されるのでは、というものです。

ポルシェがミニバンを発売?
え?ポルシェがミニバン?SUVラインアップのフラッグシップとして7人乗りの「セダンとSUVの中間のような」クルマを発売するもよう

| ポルシェはクルマが売れない時代に向け、自社のクルマを選んでもらえるための努力を続けている | 現在ポルシェに欠けているのは「3人以上の子供がいる家族がゆったり移動できる」クルマ さて、ポルシェがS ...

続きを見る

なお、ポルシェは「タイカンとパナメーラは競合関係にない」としており、パナメーラの次世代モデルを開発していることがスパイフォトから判明していますが、今回報じられた完全電動版パナメーラではタイカンとの差別化を大きく行うとされ、結果として現行パナメーラのロングホイールベース版に近いサイズを持ち、全長5.2メートル、ホイールベースは3メートル超になる、とも言われます(911とケイマン/ボクスターとの差異がモデルチェンジごとに大きくなっていったように、タイカンとパナメーラの相違も拡大してゆくものと思われる)。

もちろんエレクトリック専用プラットフォームは内燃機関のようにトランスミッション等にて室内空間を圧迫されることはなく、レイアウト的な制約も少ないため、サイズが(現行)ロングホイールベース版パナメーラと同じだとしても、室内空間は「ずっと広く」なりそうですね。

ポルシェはエレクトリック版パナメーラとガソリン版パナメーラを並行して販売

上述の通りポルシェはパナメーラをリニュアールして存続させることになると思われ、およそ10年後まで販売を続けると言われるので、それまでに登場するピュアエレクトリック版パナメーラと(ガソリン版パナメーラ)は数年間併売されることになりますが、これは「マカンとマカンEV」との関係に似ており、同一モデルながらもガソリン、EVとで「全く異なるプラットフォームを持つ」ところも同じです。

フルモデルチェンジ版 新型ポルシェ・パナメーラの試作車がニュルを走行!センターロックホイール装備、サルーンにおけるニュル絶対王者を狙うもよう
フルモデルチェンジ版? 新型ポルシェ・パナメーラの試作車がニュルを走行!センターロックホイール装備、サルーンにおけるニュル絶対王者を狙うもよう【動画】

| 新型ポルシェ・パナメーラは今以上にタイカンとの性格的相違を拡大してくるはずだ | 一時はタイカンやカイエンに「GT5」を追加すると言われたこともあるが さて、ニュルブルクリンクに次世代ポルシェ・パ ...

続きを見る

さらに、おそらくはカイエンにも同じ手法が採用されるのではとも考えていますが、こうやってポルシェの各モデルは順次EVへとスイッチしてゆくことになり、確実に時代が変わるとともに、タイカンに次ぐ「EV専用モデルとして誕生する」ミニバンが投入されることによって、ポルシェのイメージも大きく変化してゆくことになるのだと思われます。

Porsche-Vision-Renndienst-5

今のところ911の電動化は決まっていない

こういった感じで電動化を急速に進めるポルシェではありますが、現在911のピュアエレクトリック化は「今後10年以内には起こらない」とも述べており、ハイブリッド化についてはその概要につき言及しているものの、ピュアエレクトリック化に関してはコメントを避けており、もしかすると合成燃料の実現によってピュアエレクトリック化を行わず内燃機関を搭載し続ける可能性も。

ポルシェ
ポルシェCEOが911ハイブリッドについて言及!「非PHEVで、919の後継とも言える構成を持つ」。運動、熱、エネルギー回生を搭載か

| ポルシェ911へのハイブリッド搭載は2017年あたりから様々なウワサが出ているが | おそらくは「軽量コンパクトなスポーツHV」でまとまりそう さて、長らくウワサされてきたポルシェ911の「ハイブ ...

続きを見る

実際のところ、ポルシェ911のアイデンティティはそのパッケージングの妙に由来する「リアエンジン」にあり、たとえばピュアエレクトリック化し、エレクトリックモーターをリアに積んで「911の意思を受け継いだ」と言われてもそれを受け入れることは難しく(それは内燃機関搭載の911に”似せた”だけであって、必然性によってリアにモーターを搭載しているわけではない)、そしてこれを一番理解しているのはポルシェ自身だと思われます。

ポルシェ
ポルシェがガソリンエンジンを存続させることができる合成燃料、「eフューエル」にさらなる投資!2022年中に生産を開始し、まずは自社の施設内で走行するクルマに使用するようだ

| 現時点ではガソリンの倍ほどのコストがかかるそうだが、ここまで原油価格が上がってしまうとその差が一気に縮小しそうだ | 日本に導入された場合、どれくらい課税されるのかがちょっと気になる さて、ポルシ ...

続きを見る

ただ、ポルシェの属するフォルクスワーゲングループは、グループ総出でエレクトリック化を進めており、そしてポルシェのCEOであるオリバー・ブルーメ氏はフォルクスワーゲンCEOも兼任していることから、どこかで難しい決断を強いられることになるのかもしれません。

VW新CEOが「電動化を加速」と演説にて強調。ただし新CEOはポルシェCEOと兼任しており、ポルシェでは「内燃機関存続」としている矛盾を指摘される
VW新CEOが「電動化を加速」と演説にて強調。ただし新CEOはポルシェCEOと兼任しており、ポルシェでは「内燃機関存続」としている矛盾を指摘される

| ポルシェとVWとでは様々な点で相違が多く、両社のCEOを兼任するのには無理がありそう | おそらくは頃合いを見てどちらかのCEOが交代することになるだろう さて、フォルクスワーゲンのCEOが電撃交 ...

続きを見る

合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿

ポルシェ・パナメーラGTS
現行限りでタイカンにバトンタッチし終了と思われたパナメーラ。ポルシェCEOが「パナメーラが第3世代に移行して生き残る」可能性を示唆

| パナメーラとタイカンとをラインアップに揃えるのは無駄のようにも思えるが | さて、ポルシェCEO、オリバー・ブルーメ氏によると「パナメーラは第3世代を迎えることになるかもしれない」とのこと。現行の ...

続きを見る

え?ポルシェがミニバンをデザイン?ポルシェ公式、「スマホ世代を潜在顧客に設定した」ヴィジョン・レンディーンストはこんなクルマ
え?ポルシェがミニバンをデザイン?ポルシェ公式、「スマホ世代を潜在顧客に設定した」ヴィジョン・レンディーンストはこんなクルマ

| ポルシェは本気で「快適に移動でき、クルマの中で何ができるのか」を追求しはじめている | ポルシェは「将来、自分たちのクルマ(スポーツカー)を誰も求めなくなることを恐れているようだ さて、ポルシェは ...

続きを見る

参照:Autocar

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ポルシェ(Porsche), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, , , , , , ,