>ポルシェ(Porsche)

ポルシェはケイマンに5リッター8気筒ツインターボを押し込んだハイパーカーを試作していた!「ええ、それはクレイジーなクルマでした。スゴい音が出てましたね」

2023/04/02

ポルシェはケイマンに5リッター8気筒ツインターボを押し込んだハイパーカーを試作していた!「ええ、それはクレイジーなクルマでした。スゴい音が出てましたね」

| たしかにポルシェの考える「ハイパーカー」ではないかもしれないが、ガソリン時代の終焉にぜひ発売してほしかった |

ポルシェの考えるハイパーカーは「次の時代に向けた、新しいソリューションを示すものでなければならない

さて、ポルシェが「ケイマンをベースとし、5リッター水平対向8気筒ツインターボエンジンを搭載したハイパーカーを発売する計画があった」とコメント。

これはポルシェにてプロジェクトマネージャーを務めるマルコス・マルケス氏が語ったもので、ポルシェが4気筒エンジンを搭載した「718ケイマン」の開発と発売にGOサインを出したのと同時期に、ケイマンに「水平対向8気筒」を積むという計画が持ち上がったのだそう。

「そのクルマは、すごい音を出していました」

そして驚くべきは、この「ケイマンに5リッター水平対向8気筒ツインターボエンジンを押し込んだ」ハイパーカーが実際に試作されたことであり、このエンジンは9,000rpmのレッドラインを誇り、最高出力750ps、最大トルク1,000Nmという途方もないパワーを発生させ、しかもトランスミッションはなんと「マニュアル」。

マルコス・マルケス氏いわく「それはクレイジーなクルマで、音もすごかった」とのことで、ポルシェは実際にヴァイザッハ近郊の路上にて1年以上テストした後、突然このプロジェクトを中止することになったといいます。

なお、ポルシェは2020年に突如「実現しなかったコンセプトカー」として相当数のプロジェクトを公開していますが、その中のひとつには「2016年に考えられたデザインスタディ、ポルシェ・ル・マン・リビングレジェンド(下の画像)」が含まれており、これが同氏のいう「クレイジーなクルマ」だったようですね。

porsche-le-mans-living-legend

ポルシェのコンセプトカー、ヴィジョン・ツーリスモ
ポルシェが「未公開コンセプト」一挙公開!タイカンは当初、918スパイダーの4ドア版として考えられていた

| ポルシェ960ツーリスモは偶然から生み出され、「タイカン」となった | さて、ポルシェが次々発表している「市販されなかったコンセプトカーたち」。これまでにも様々なコンセプトカーが公開されていますが ...

続きを見る

なお、プロジェクトが中止された理由は「ポルシェが、そのクルマは、そのときにふさわしいクルマではなかったと判断したため」だと語っていますが、その意図については下記のとおり。

「私たちはエンジニアリングカンパニーであり、常に新しい答えや異なる解決策を探し求めています。そして、その答えがその時に必要でないこともあります。しかし、それはすべてエンジニアリングプロセスの一部なのです。それがポルシェを自動車会社としてユニークなものにしているのです」。

つまり、ポルシェのハイパーカーとは、常に新しいソリューションを示すものでなければならず、単に軽量化やパワーアップという手段によってパフォーマンスを向上させただけのクルマであってはならないということになり、それは「ハイブリッド」という新しい要素を取り入れた918スパイダーを見ても明らかかもしれません。

3

言い換えれば、すでにあるハードウェアの焼き直しではなく、新しいテクノロジーを導入する必要があるということでもあり、そしてこの「ケイマンに5リッター水平対向8気筒ツインターボエンジンを押し込んだクレイジーなクルマ」には未来を示唆するものがなく、それがポルシェにとって「今、この瞬間にふさわしいハイパーカーではない」と判断させた理由なのでしょうね。

ただしポルシェにとってのハイパーカーは「ビジネスの中心である」

ただ、ポルシェCEO、オリバー・ブルーメ氏によれば「ポルシェにとってのハイパーカーはビジネスのコアでもある」。

これは単にそのパフォーマンスを示すだけではなく、エンジニアリングカンパニーとしての未来を示す「象徴」としての存在であるべきという意味を含んでいるのだと思われ、しかし現在は未来が不透明な上、未来を示すための技術もまだまだ途上にあるものと思われます。

4

たとえば合成燃料が認められるこで内燃機関の寿命が伸びるなど可能性が拡がったこと、一方で間違いなくやってくる100%電動化時代においてトップランナーとなれるようなバッテリー技術がいまだ開発なされていないこと(今現在トップの技術であっても、数年後にはもう古くなっている可能性が高い)などが挙げられ、ハイパーカーは発売された瞬間だけではなく、発売された後も変わらぬ輝きを放ち続ける必要があり、すぐに陳腐化するようなものであってはならないため、ある程度安定した(未来が見えている)環境が必要なのかもしれません。

1

ランボルギーニ
EUがついに「合成燃料(Eフューエル)の使用を前提に内燃機関搭載車の継続販売を認める」ことに合意!代替燃料専用の車両カテゴリーを新設し、2035年もエンジンが存続可能に

| ただし使用できるのは代替燃料のみ、ガソリンを使用する新車は2035年以降の販売はできない | 年間1,000台以下の規模にとどまる自動車メーカーはガソリン車を継続販売可能、そして販売済みのクルマは ...

続きを見る

こういった事情を鑑みるに、今の時代そのものが「ハイパーカーを発売するにふさわしくない」と考えることもでき、ポルシェがハイパーカー計画を「いったんさておく(2025年以降にならないと発売できない)」という判断を下したことにも理解ができますね。

合わせて読みたい、ポルシェ関連投稿

ポルシェ
ポルシェCEOが新型ハイパーカーについて語る!「現在プロジェクトが進行中、2025年以降に発売」。ただし現在はEVやフラッグシップミニバンに注力

| ポルシェは「お金儲けのため」に半端なハイパーカーを発売してお茶を濁すようなことはしないようだ | そしておそらく、ポルシェが満を持して発売するからには「最高のスポーツカー」になるだろう さて、たび ...

続きを見る

ポルシェ918スパイダー
ポルシェCEO「918スパイダー後継となるハイパーカーの登場にはまだまだ数年を要する」。ただしバッテリー性能ではなく「別の理由」にて

| ポルシェは最近になく各方面へとその手を伸ばしている | ポルシェCEO、オリバー・ブルーメ氏が毎年恒例のメディアカンファレンスにて述べたところによると、「918スパイダーの登場にはまだ数年はかかる ...

続きを見る

マクラーレンがアルトゥーラ・スパイダーの公式コンフィグレーター公開。ボディカラーの選択肢は「60周年記念カラー」を含めて40色
マクラーレンがアルトゥーラ・スパイダーの公式コンフィグレーター公開。ボディカラーの選択肢は「60周年記念カラー」を含めて40色【動画】

McLaren | これに不足があれば、MSOを通じて「カスタムオーダー」という選択肢も | オプションはシンプル、かつ選択しやすい内容に さて、マクラーレンが早速アルトゥーラ・スパイダーのカーコンフ ...

続きを見る

参照:The Intercooler

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->ポルシェ(Porsche)
-, , , , ,