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ポルシェ911(997)のレストモッド「g11」登場。99台のみ限定、「最後のアナログなドライブフィールと上質感」がバランスした世代であることを理由に997を選択

ポルシェ911(997)のレストモッド「g11」登場。99台のみ限定、「最後のアナログなドライブフィールと上質感」がバランスした世代であることを理由に997を選択

| 内外装の雰囲気が大きく変わり、997世代のポルシェ911が「タイムレス」な雰囲気に |

特徴的なテールランプは初代ポルシェ911をイメージ

さて、現在ポルシェ911のレストモッドが大人気な状態ではありますが、その元祖であるシンガー・ヴィークル・デザインが964世代の911を主にその対象としていることもあり、後発組はそれぞれの排他性を追求することになり、あるビルダーは軽量性を追求したり、またあるビルダーは993のみを対象にしたりといった戦略を採用しています。

そして今回登場した新勢力が「エディット・オートモーティブ(Edit Automotive)」で、比較的新しい997世代を対象にするという方針を取っています(ベースモデルが安価な996を選ばなかったことは意外である)。

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997世代のポルシェ911レストモッド、「g11」はこんなクルマ

この「997」レストモッドはg11と命名されており、デザインを担当したのはペトル・ノヴァーグなる人物。

見てのとおりリアエンドが大胆に変更されており「未来っぽい」雰囲気すら漂いますが、そのコンセプトは「ドライバーとマシンの間に純粋なつながりを提供するために、シンプルさの哲学を取り入れること」。

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この997世代は2005年から2013年の間にまで生産されていますが、996世代からは格段の進歩を遂げており、文字通り「すべてがアップデートされた」世代です(ちなみにぼくは997世代の911に3年ほど乗っていた)。

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そしてエディット・オートモーティブが997世代の911を選んだ理由の一つが「(991世代にて、911が)電動アシストステアリングを導入する前に持っていた、最後のメカニカルなドライビングエクスペリエンスを提供するから」。

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エディット・オートモーティブによるポルシェ911レストモッド「g11」にはこんなカスタムが施される

搭載されるエンジンは3.6リッターまたは3.8リッターの自然吸気フラット6で、その出力は325馬力から400馬力。

それぞれのエンジンは一旦分解されて摩耗したコンポーネントを交換し、新しいIMSベアリングとステンレススチールシリンダーライナーが取り付けられて信頼性を向上させていることについても言及されています。

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ボディ形状はすべて「ワイド」となり、フロントだとバンパー(992世代の911GT3にちょっと似ている)やヘッドライトが変更され・・・。

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リアだとバンパーやテールランプが大きく変わることでイメージも一新。

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ディティールこそ異なれど、ポルシェ公式コンセプトカー「ヴィジョン357」に似ているようにも。※エディット・オートモーティブによれば、初代911をイメージしているようだ

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リアディフューザーも大型化され、これら前後の新しいパーツはカーボンファイバーにて成形されており、そのほかだとオーリンズ製のアジャスタブルショックアブソーバー含むサスペンションキットが装着され、さらにはショートシフター、パフォーマンスエキゾーストシステム、鍛造ホイール、GT3フロントディスクとブレンボ製キャリパーを備えた新しいブレーキシステム(オプションではカーボンセラミックブレーキとリミテッドスリップディファレンシャルも選択可能)が装着済み。

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さらにはアナログなドライビングエクスペリエンスを提供するためにインテリアに高級素材を使用したそうですが、ドアパネルのステッチは930ターボを連想させるようにも思います。

なお、エアコン、シートヒーター、トラクションコントロール等はそのままだそうですが、オーディオやエアコンコントロールなどセンターコンソールに埋め込まれた操作系は一部変更されているようにも見えますね。※ワイヤレススマートフォンチャージャーやBluetoothによるスマートフォン接続機能もオプションで用意される

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エディット・オートモーティブはこの「g11」を99台のみ製造すると発表していますが、その価格は17万ユーロ(現在の為替レートにて2656万円)なのでけっこう高価。

同じ価格を出せば現行世代の911(しかも上位グレード)を購入できるので、このg11を購入させるには「それなりの」付加価値が必要だとは思いますが、エディット・オートモーティブは「アナログさ」「しかし現代の911にも近い信頼性と快適性」を売り物にしているのだと思われます。

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加えて、エディット・オートモーティブは「幅広いパーソナリゼーション」についても強調しており、ペイントカラー、エクステリアのディテールだけではなく、インテリアカラーや素材も選択することができると述べており、デザイナーのペトル・ノヴァーグが自ら顧客の要望に応え、g11のカスタムについて相談に応じるといいい、これはけっこう富裕層にアピールできるところかも。

加えてすべての車両にシリアルナンバー入りの専用プレートが取り付けられるなど、その特別感についても演出がなされるようですね。

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参照」Edit Automotive

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