| ただしこの新しいGTIロゴがいつから使用されるのかは定かではない |
おそらくは新世代の電動ゴルフとともにお披露目されるものと思われるが
さて、フォルクスワーゲンが新しい「GTI」のロゴを出願したことが明らかに。
「I」が稲妻に置き換えられているところを見るに、このロゴは電動化時代のGTIに用いられるものと思われますが、フォルクスワーゲン自身も「ゴルフ、そしてGTIは電動化時代にも(その名称が)生き残る」とコメントしており、今回の出願はそれを裏付けるものと言えそうです。
なお、フォルクスワーゲンはもともと「電動化ブランドであるIDを立ち上げ、全てのラインアップをピュアエレクトリックカー化する過程で既存モデルを順次終売とし、ゆくゆくは全てIDシリーズに(車種構成を)置き換える」予定を持っていたものの、思うようにIDシリーズ各モデルが売れず、予定を変更して「既存車種を電動化して生き残らせる」という戦略に転じたとも報じられています。
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フォルクスワーゲンは「GTI」の意味を考え直さねばならない
参考までに、現在の「GTI」の意味は「Grand Touring Injection」ですが、もちろんこの「Injection(インジェクション)」は燃料噴射を表しているのでEV時代にはそぐわず、よってこの意味を再考する必要が出てくるのは間違いなさそう。
グレード名や車名が時代にマッチしなくなってその意味を新しいものへと置き換える例は珍しくはなく(レクサスLFAも市販化に際して意味が変更されている)、BMWにおいても「i」「e」の意味が変化していますね。
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なお、現在フォルクスワーゲンは「GTX」という名称を(高性能)EVに用いていますが、今後この「GTX」が「GTI」へと置き換わる可能性があり、あるいはそのままGTXは高性能EVモデルとして残され、新しいGTIロゴはハイブリッドに使用される可能性もあるものの、新しく届け出たGTIのロゴを(ハイブリッドという)過渡期的モデルに使用する可能性は低いとも考えられ、よって新しいGTIロゴは「ハイパフォーマンスEV」に用いられると考えていいのかも。
「GTI」といえばやっぱりゴルフ
現在「GTI」の名称はゴルフ以外にも使用されていますが、やっぱりGTIと聞いて連想するのはゴルフ。
現行ゴルフ(8世代目)は2020年代終盤まで存続すると言われていますが、ゴルフGTIは2025年で(本国での発売から)50周年を迎えることになり、もしかするとここで最終記念限定モデルが登場して「ガソリン世代の」ゴルフGTIが終了となる可能性も考えられます。
ただ、その後すぐに「ピュアエレクトリック版ゴルフGTI」が登場するとは考えにくく、2030年に近づいた頃にゴルフのラインナップを完全にBEVへと入れ替えるべく発表を行い、その目玉、そしてスムーズにBEVへとゴルフを移行させるための先導役が新しいGTIロゴを身に着けた”ピュアエレクトリック版”ゴルフGTIとなるのかもしれません。
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参照:CARBUZZ