ポルシェ911ダカールがフェラーリ430スクーデリアと同じタイムでニュルを走る。ただし「そのキャラクターを活かしてショートカットしてみた」【動画】

｜　いずれにせよ、ポルシェ911ダカールには様々な意味で驚かされる　｜

「ショートカットせず」サーキットを走ったらどれくらいのタイムが出るのかはちょっと気になる

さて、いつも新型車が登場するとニュルブルクリンクへとそのクルマを持ち込み、タイムアタックを行うドイツのスポーツオート。

今回は早々にポルシェ911ダカールにてニュルブルクリンクを走行していますが、このポルシェ911ダカールは「スポーツカー×オフローダー」という新コンセプトのクルマであり、通常のポルシェ911に比較すると車高が高く、かつオールテレーンタイヤが装着されるなどの相違があり、つまり「サーキットとは相性がいいとは言い難い」側面を持っています。

早速ニュルブルクリンクをポルシェ911ダカールで走ったらこうなった

そしてスポーツオートは早速この911ダカールにてコースイン。

順調にコースを走るも・・・。

いきなりコース脇の側道（というか林道のようだ）へと入り込んでショートカットを試みます。

この未舗装の側道を走ることでカルーセルを迂回（ショートカット）できるわけですね。

ちなみにこんな感じで「縁石を踏む」というレベルではなく、完全にコースを外れてのショートカットです（もちろんニュルブルクリンクを貸し切り、許可の上でこの撮影を行っている）。※動画のサムネイルからある程度のショートカットは予想していたが、実際には想像を絶する”ショートカット”だった

そしてこの林道を抜けて再びコースイン。

結果的には7分39秒40というタイムでゴールしていますが、これは驚くべきことにフェラーリ430スクーデリア（7分39秒）、ランボルギーニ・ムルシエラゴ（7分40秒）、メルセデス・ベンツSLRマクラーレン（7分40秒）あたりと同等の数字。

ただ、「ショートカットしたこと」を考慮すると今回のポルシェ911ダカールのタイムをほかのクルマと比較することはできず、単なる「お遊び」でのタイムだと捉えるべきかと思われます。

なお、このオールテレーンタイヤの装着によって加速やコーナリング時の（オンロードでの）グリップが厳しくなり、制動距離も（ハイグリップタイヤよりも）長くなるんじゃないかと思われ、かつ側道での低い走行速度を考慮すると、（タイムを見る限り）今回のチャレンジではかなりの距離をショートカットしたのかも。

しかしテスターによると「舗装路での高速カーブやコーナーで適切なトラクションを維持し、ショートカットを行ったときにも、荒れた路面でしっかりとした姿勢を保つことができた」と語っているので、かなり優秀なタイヤだと考えて良さそうです。

いずれにせよ、ポルシェ911の新しい楽しみ方を提案してくれるのがこの911ダカールということになり、もしかするとほかブランドからも同様のクルマが登場する可能性もありそうですね。

参考までに、ポルシェ911ダカールと同時期に登場した（同じフォルクスワーゲングループに属する）ランボルギーニ・ウラカン・ステラートに装着されるのはブリジストン製のオールテレーンタイヤ、そして911ダカールに装着されるのはピレリ製。

ポルシェ911ダカールがニュルブルクリンクを「ショートカットしながら」走る動画はこちら

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参照：sport auto