ポルシェが次期718ケイマン / ボクスターを予告する「GT4 Eパフォーマンス」を走らせる。911GT3 カップと同等のタイムでサーキットを走行可能【動画】

｜　今のところ次期718ケイマン / ボクスター（EV）のスペックなどは不明だが　｜

価格が「非常に」高価になることだけは間違いない

さて、ポルシェは昨年718ケイマンベースGT4 クラブスポーツのEV、「GT4 e-Performance」を公開し現在世界中のイベントを行脚中であり、先般カリフォルニアで開催された今年のレンシュポルト・リユニオンでは、”3度目”となるGT4 e-Performanceの走行を行っています。

今回のイベントでは、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカを走ることとなったそうですが、このイベントには91,000人のポルシェファンが集うことになり、そしてこのGT4 e-Performanceはポルシェファンから「非常に好評であった」とのこと。

ポルシェGT4 e-Performanceは次期718ケイマンを予告

このポルシェGT4 e-Performanceは2022年5月にグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで発表され、その性能を実証するため、直後にワールドツアーへと出発することに。

そしてこのGT4 e-Performanceは次世代の718ケイマンとボクスターを予告しており、最高出力は1,072馬力（800キロワット）だとアナウンスされていますが、2021年に公開されたミッションRコンセプトからパワートレイン含むコンポーネントの多くを借用しています。

なお、この1,072馬力を発生させることができるのは予選時に使用する「クリファイモード」のみで、決勝だと（カレラカップのレース時間を想定した）30分間、603馬力（450kW）を発揮することが可能です。

GT4 e-Performanceは15分で5％から80％までに充電できる900ボルト・テクノロジーを採用しており、サーキットでは992世代の911 GT3 Cupと同等のラップタイムを記録した、とのこと。

その多くの技術は718ケイマン・ボクスターEVへと受け継がれる

ポルシェはこのGT4 e-Performanceとは別にミッションRをリリースしていますが、これらについては多くの部分が次期718ケイマン/ボクスター（EV）に受け継がれるものと思われ、そのパフォーマンスには期待がかかりますね。

現時点では718ケイマン / ボクスターEVがどんなクルマになるのかは一切不明であり、スペックはもちろんその位置づけやキャラクターについても不明です。

ただ、その価格は20−25％ほど（現行のカソリン版718ケイマン / ボクスターに比較して）高価になると言われており、となると完全に911の価格帯と重複することに。

そうなれば911に匹敵する性能、もしくはそれ以上の性能がなければ「あえてEVを」購入する必要はなく、よってポルシェは「高価になった」718ケイマン / ボクスターEVに相応の性能をもたせることになるはずで、これが（ポルシェが翻意して）ガソリン版の718ケイマン / ボクスターとEV版718ケイマン / ボクスターを併売させようと考えた理由なのかも知れません。

ポルシェGT4 e-Performanceが走行する動画はこちら

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参照：Porsche