| 自分でやろうと思うカスタムではないが、このポルシェ911は一度運転してみたい |
「リアが(たぶん)軽い911」は非常に独特な感覚なのだと思われる
さて、ホンダは非常に優れた4気筒エンジンを作っており、「K24」エンジンもそのひとつ。
入手難易度が高くないということもあり多くのチューナーやショップがこのエンジンをスワップ対象として選んでいますが、今回なんと997世代のポルシェ911にK24エンジンをスワップしたというチューナーが登場することに。
-
フェラーリ308GTBにホンダの名エンジン、K24を1,000馬力にチューンして搭載したチューンドカー。シェイクダウン中に馬力に耐えられずエンジンブロー
| やはりハイパワーなチューンドカーにはリスクが伴う | ここまできたからにはもう祭最後までやり通すしかない さて、過去何度かお届けした「フェラーリ308GTBにホンダの(アコードなどに搭載される)K ...
続きを見る
997世代の911初期モデルのエンジンには潜在的な問題が存在
なお、このベースとなった997世代の911初期モデルに積まれるエンジンには大きな問題があり、それは「インターミディエイトシャフト」問題。
いわゆる「インタミ問題」として知られる案件ですが、これはシャフトを支えるベアリングが破損してしまい、その結果としてシャフトが折れてしまうというものです。
これは一部で大きな問題となっており、そこで今回動画に登場するチューニング・バイ・ニックは「世界で最も信頼性の高いエンジンの一つ」として名高いK24エンジンを911にスワップすることを思いついたわけですね。
そしてチューニング・バイ・ニックはこのK24エンジンにG35ターボチャージャーを組み合わせており、現時点ではシャシダイ上で435馬力を発生させることができる、とのこと(1,000馬力も可能だとしている)。
ただ、今回このエンジンが選ばれた理由はインタミ問題回避のみではなく「そのコスト」。
チューニング・バイ・ニックはこのクルマをサーキット走行メインで使用するため「インタミ問題が生じるたびに」ポルシェのフラットシックスに積み替えるのではお金がいくらあってもたまったものではなく、よって「万一何かがあったとしても」また容易にエンジンを載せ替えできるようにK24を選んだようですね。
そしてチューニング・バイ・ニックいわく「サウンドや振動はポルシェの自然吸気フラットシックスに敵わないものの」そのパフォーマンスは十分に期待に沿うものであり、「ポルシェのシャシーとホンダのエンジンを組み合わせると、両方の長所を兼ね備えたようなものになる」とも。
実際のところ、このK24+G35ターボについてはポルシェのフラットシックスよりも軽い可能性があり、仮に(ターボが増えるので)軽くならなくとも重心を改善することはできる可能性もあるため、「ポルシェにホンダエンジン」「水平対向6気筒ではなく直列4気筒でもない」というところを許容さえできれば、これはなかなかに良い選択だと考えていいのかもしれませんね。
ホンダの直列4気筒K24エンジンを載せたポルシェ911を紹介する動画はこちら
合わせて読みたい、ポルシェとエンジンスワップ関連投稿
-
トヨタ・センチュリーのV12をスワップしたポルシェ928が販売中。かつてトヨタはポルシェの買収を試みたことがあるが、もし成功していたらこのクルマが本当に作られたかも
| さすがにトヨタのエンジンを積んだポルシェはこれまでにも見たことがない | その内外装の「微妙な」カスタムがまた凄みを感じさせる さて、世の中には様々なエンジンスワップカーが存在し、やはりよく見るの ...
続きを見る
-
なぜ?エネオスが「ポルシェ911GT3に、スバル・インプレッサWRX STIのエンジンをスワップ」したカスタムカーを作成!カラーリングもあの「555」っぽい仕様に
| エネオス「ポルシェとスバルとの共通点は、オンロード、オフロードともに豊かなモータースポーツの歴史を持っていることである」 | それにしても、まさか「こう来る」とは思ってなかった さて、なんでもアリ ...
続きを見る
-
ポルシェ911にF1マシンのエンジンをスワップする「ポルシェ・タグ・ターボ」計画の詳細が公表。なんとニキ・ラウダが使用し英国GPで優勝したユニットも使用可能
| マクラーレンがMP4/2に積んでいたエンジンのうち11基を今回のプロジェクトのために供出 | 昨年秋に公開された「ポルシェ911(930)タグ・ターボ」プロジェクト。これは1980年代のF1マシン ...
続きを見る