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| ポルシェは「EVの内製比率」を向上させる |
できれば今後「エレクトリックモーター」の生産も自社にて行ってほしいところではあるが
ポルシェが2026年3月17日、スロバキアのホルナー・ストレダに建設した最新鋭の生産拠点「ポルシェ・スマートバッテリーショップ」において、新型カイエンEV(電気自動車)専用のハイボルテージ・バッテリーモジュールの自社生産を開始したと発表。
スポーツカーの心臓部ともいえるバッテリーの自社開発・生産にこだわることにより、ポルシェは電動化時代における圧倒的なパフォーマンスと品質の「欧州産」基盤を固めることとなりますが、自社外のサプライチェーンに主要部品の供給を依存しないことにより「地政学上のリスクを(全てではないが)回避できるようになった」と考えることも可能です。
この記事のポイント(要約)
- 内製化の加速: 新型カイエンEV用バッテリーモジュールを自社で開発・生産
- 最新鋭の製造: 32個のセルを精密に統合し、高出力なモジュールを構築
- 超短期間での稼働: 2023年1月の着工から、わずか1年強でシリーズ生産体制を確立
- 環境への配慮: 太陽光発電やヒートポンプを活用し、CO2削減と地域環境保護を両立

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聖地スロバキアで産声を上げる「ポルシェの知能」
ブラチスラバから車で約1時間の距離にあるホルナー・ストレダ。
ポルシェはこの地を単なる生産拠点ではなく「イノベーション・テクニカルセンター」へと拡張し、4万平方メートルを超える広大な工場では、ヴァイザッハの開発部門とツッフェンハウゼンの生産計画部門が密接に連携する「聖地」へと昇華。
プロトタイプで培ったノウハウを瞬時にシリーズ生産へと移行させる体制を整えている、とコメントしています。
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32個のセルが織りなす「究極のエネルギー」
カイエンEVのバッテリーは、非常に複雑かつ精密な工程を経て作られており・・・。
- 精密なスタック構造: 32個のパウチセルを電極コネクタの配置までミリ単位で正確に整列
- 高度なレーザー溶接: 自動化されたレーザー溶接により電気的接触と機械的な強固な結合を同時に実現
- 徹底した品質管理: リアルタイムで生産データを収集し全てのデータをクラウドにアーカイブ。数年後まで完全な追跡(トレーサビリティ)が可能

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バッテリーモジュールの構成とスペック
カイエンEVに搭載されるハイボルテージ・バッテリーは、以下の構成で成り立っています。
| 構成要素 | 詳細 |
| 最小単位 | 32個の個別バッテリーセル |
| モジュール | 上記セルを統合した1ユニット(自社生産) |
| 完成バッテリー | 6つのモジュールを組み合わせて構成 |
| 主な技術 | レーザー溶接、熱伝導ギャップフィリング、液冷プレート結合 |
| 生産体制 | スロバキア工場からブラチスラバの車両組立ラインへ供給 |
持続可能なスポーツカーづくりの新基準

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このポルシェ・スマートバッテリーショップは環境負荷の低減にも徹底的に取り組んでいるとアナウンスされており、たとえば屋根には太陽光発電パネルを設置して再生可能エネルギーを最大限に活用。
さらにヒートポンプによる効率的なエネルギー供給、屋上緑化、自社井戸による水供給など、気候変動への耐性を備えた次世代の工場モデルを体現している、とのこと。
結論:ポルシェが描く電動化の未来
ポルシェは、2025年にVARTAグループからV4Drive GmbH(現V4Smart GmbH)を買収するなど、バッテリー技術の垂直統合を急速に進めていますが、これは718ケイマン / ボクスターの開発が「バッテリーサプライヤーの問題で」大きく遅れたことに対する「教訓」なのかもしれません。
そして今回のホルナー・ストレダでの内製開始は、ポルシェが「他社と同じ中身を使用し、しかしガワ違いのクルマを作る」のではなく、「ポルシェでなければ到達できないEVの走り」を追求し続けるという決意の表れ。
新型カイエンEVはこの「スマートバッテリー」を武器として、SUVの概念を再び塗り替えることになりそうですね。
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