| そこには一人の男の情熱があった |
1955年製のフォルクスワーゲン・バスが40年も森の中に放置されていたところを発見された模様。
これは高度1300メートルのフレンチアルプス山中での出来事のことですが、ある冒険家がこれを見つけ、その場で可能なかぎりの修理を行い、自走して山を降りる様子が動画で公開されています(映像が美しく、一見の価値がある)。
なお、今回VWバスを発見したフローリアン・ジョージさんはこの車が森に放置されているということを15年前にキノコ狩り名人から聞いていて、長い歳月をかけてその場所を特定し、今回ようやく発見に至ったとのこと。
こんな山の中なので、おおよその場所はわかっても簡単に車を発見することはできなかったそうです。
発見時にはトタン板で覆われており、しかし火災のためエンジンは消失し室内も延焼。
湿度が高いのか、苔に覆われている部分も。
ジョージさんは車を覆う板を外し、窪みにはまっている車をまず引っ張り出して破損部分や修理の必要がある部分を確認。
その後彼はこのVWバスを山から下ろすために人々に援助を求めてプロジェクトを結成し、必要なエンジンや機材、人材、資金を調達することになります。
レストアは昼夜に渡って行われることに。
簡単に山を降りるわけにもゆかないので、レストアに関わるメンバーはレストア終了まで現地でキャンプ。
その甲斐あって見事に自走に成功!
喜ぶ仲間たち。
その後無事に山を降りていますが、なんとも壮大なストーリーではありますね。
山ではありませんが、自然に打ち捨てられたバスというと、ぼくはいつも映画「イントゥ・ザ・ワイルド(小説”荒野へ”の映画化。裕福な家に生まれた青年がいかにしてアラスカの荒野で一人餓死したかを描いたもの。青年はバスの中で暮らしている)」を連想します。