| デザインはオリジナルを継承し、しかしより「アグレッシブ」に |
2018年にUPデザインとアドラー・グループとのコラボレーションによって製造されたアルファロメオ4Cのワンオフカスタムカー「アルファ・ロメオ・モール・コストゥルツィーネ・アルティジアンナーレ001(Alfa Romeo Mole Costruzione Artigianale 001)」。
ボディパネルのほぼ全てを作り変えるという大掛かりな改造が施されており、アルファロメオ非公認ながらも「アルファロメオが発表したコンセプトカー」といっても過言ではないルックスを持っています。
わざわざランプ類も「新しく製造」
ベースは4万キロを走行したアルファロメオ4Cで、外観デザインはアンベルト・パレルモ氏。
全体的にアルファロメオ4Cの雰囲気を残しながらもヘッドライトやテールランプすらも新しいものへと作り直されており、かなりな手間と費用がかかっているのは間違いなさそう。
見た目には「未来」を感じさせるもので、ペイント自体も深い輝きを持つシルバーとなっています。
オリジナルのアルファロメオ4Cが丸みのあるデザインを持つのに対し、アルファ・ロメオ・モール・コストゥルツィーネ・アルティジアンナーレ001ではややシャープな、エッジの効いたデザインを持っています。
通常のカスタムカーではさすがにテールランプやヘッドライトを作り変えるところまではゆかないものの、アルファ・ロメオ・モール・コストゥルツィーネ・アルティジアンナーレ001では「元々の雰囲気をあえて残しながらも」わざわざランプ類を新造しており、そのこだわりのハンパなさも感じられますね。
そしてもともとのデザイン同様、アルファロメオに対しても敬意を払っており、各部のエンブレムは「アルファロメオのまま」。
もともとのボディをすべて作り変えるようなカスタムに対して、通常自動車メーカーは難色を示すことが多いと思われ、しかしこのアルファ・ロメオ・モール・コストゥルツィーネ・アルティジアンナーレ001の出来の良さを考えると「アルファロメオも何も言うまい」といったところなのかもしれません。
アルファ・ロメオ・モール・コストゥルツィーネ・アルティジアンナーレ001のインテリアはこうなっている
なお、アルファ・ロメオ・モール・コストゥルツィーネ・アルティジアンナーレ001のインテリアもまたオリジナル要素満載。
外装ほどではないものの、その多くが作り変えられているようです。
インテリアに使用されるレザーはブラックとナチュラル。
そこへシルバーが組み合わせられることになりますが、未来とレトロとが混在する「いい塩梅」。
スイッチ類はオリジナルのままのようですね。
ただしペダルはオリジナルの削り出しへ。
なお、アルファ・ロメオ・モール・コストゥルツィーネ・アルティジアンナーレ001のパワートレーンはもともとのアルファロメオ4Cと同一のまま。
つまり1.85リッターターボ(4気筒)237HPということになります。
この車両については5月にRMサザビーズが開催するオークションにて競売にかけられることになりますが、予想落札価格については不明。
前例のないクルマだけにかかくのつけようがないのだと思われるものの、おそらくは「かなりな価格」をつけることになるんじゃなかろうかと考えています。