
| 約10年ぶりのフルモデルチェンジ、ステルヴィオがついに次章へ |
フロントはまるでBMW?それでも「スクデット」がアルファを証明
アルファロメオ初のSUVとして2016年に登場したステルヴィオがついにフルモデルチェンジ。
現行モデルは約10年にわたって販売されてきましたが、EVシフトの波を避けることはできず、ピュアEVモデルを主軸に展開されるというのがもっぱらのウワサです。
そして今回、新型ステルヴィオの外観が特許画像から完全にリークされ、その内容を見てみたいと思います。
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【新型ステルヴィオの注目ポイント①】完全刷新されたデザイン
特許画像から明らかになった新型ステルヴィオのフロントは、スリムなデイタイムランニングライトとバンパー内の隠れたメインライト(スプリットヘッドライト)というBMW iXやX7を彷彿とさせる構成。
それでも中央の「スクデット(縦型)グリル」は健在で、アルファロメオらしさを主張しています。
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アルファロメオが「新型ステルヴィオ」を予告。リアには三角形のテールランプが配置され、これは「スクデット(盾形)グリルのリアバージョン」だと考えられる
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【新型ステルヴィオの注目ポイント②】電動化を前提とした設計
排気口が見当たらない点から、今回特許画像で示されたモデルはピュアEV仕様と見られます。
ただし、アルファロメオは内燃機関(ICE)仕様も併売予定であると明言しており、そして少し前には「EVと内燃機関搭載モデルとの間でデザインを分けることはない」ともコメントしているため、ガソリンエンジン搭載車もおそらくは「このままのデザイン」で登場することになりそうですね。
新型ステルヴィオではプラットフォーム変更にも注目
新型ステルヴィオは「STLA Largeプラットフォーム」を採用するということがわかっており、これにより車体サイズは現行の4,685mmから、最大で5,124mmまで拡大可能となりますが、たしかに特許画像では(現行モデルよりも)一回り大きく見えるプロポーションが確認でき、堂々たる存在感を発揮することになるのかもしれません。
【新型ステルヴィオの注目ポイント③】リアデザインは大胆不敵
なお、新型ステルヴィオは「これまでのイタリアンエレガンス」から「 より挑戦的でエッジの効いたデザイン言語」へとシフトしており、いうなれば「クラシカル」から「未来」へ。
パテント画像を見る限りではおおよそ以下のような特徴を持っているようですね。
- Cピラーの後ろに配置されたクォーターウィンドウ
- オーバル形状から三角形に変化するテールライト
- 従来型ワイパー配置(ルーフ下ではない)
【新型ステルヴィオのエンジン事情】V6は継続、ただしダッジ製直6ではない
当初このフルモデルチェンジ版ステルヴィオは「ピュアEVオンリー」だと言われていたものの、その後に「EV市場が思うように伸びない」といった現状を鑑みてガソリンエンジン搭載モデルが追加されることになったのだと報じられていますが、この「エンジン」につきアルファロメオは「新型ステルヴィオ/ジュリア・クアドリフォリオには独自の2.9L V6ツインターボを継続搭載する」とコメント。
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アルファロメオも「完全電動化計画」を撤回、新型ジュリアとステルヴィオにガソリンエンジンを搭載すると明言。ただし現在の「フェラーリ由来の」V6搭載はなさそうだ
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つまり、ダッジ・チャージャー等に搭載される直6ハリケーンエンジンではなく、「アルファロメオ独自開発」によるものであると強調していて、これはおそらく、現行の”フェラーリ由来の”V6エンジンの発展形だと考えられ、そしてガソリンエンジン搭載モデルの導入については、「ユーロ7による規制が緩和される」という見通しを反映させたものなのかもしれません。
【気になるジュリアの未来】5ドアファストバックに変身?
アルファロメオはステルヴィオとほぼ同時にジュリアのモデルチェンジを行う計画を持っていますが(現行モデル同様、事実上の兄弟車となり、ボディ形状違いのクルマだと考えていい)、このジュリアについては従来のセダンから脱却し、5ドア・ファストバックに移行する方針を明らかにしています。
そしてこのジュリアのデビューは2026年予定であるとされ、しかしこれに先んじて新型ステルヴィオは2025年後半に正式公開される予定であり、現行モデルとは逆に「ステルヴィオを先に登場させる」のは興味深いところですね(これはもちろん、SUVのほうがお金を稼げるであろうことを意識したのだと思われる)。
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参照:Motor1