| 外装よりも内装にお金のかかった限定フェラーリ488GTB |
フェラーリがその70周年を記念し、限定にて発売した350台のうち1台がチリにて納車に。
この350台については一台一台すべてが異なる仕様を持ち、ただひとつとして同じものがないというのが特徴。
フェラーリ488GTB、カリフォルニアT、488スパイダー、F12、GTC4ルッソの5モデルに70種類のカスタムを施し、それが合計350台になる、という計算です。
チリへの限定モデル割当はたったの一台
シリーズ名は「70th anniversary Tailor made collection」で、これはインスタグラムユーザーのffss.cl氏が自身が画像を公開したもの。
なお、この70週年限定モデルは南米では4台が割り当てられ、チリでは「たった1台のみ」。
ボディカラーは375MMピニンファリーナ・ベルリネッタ(1954)をイメージしたものとなり、淡いゴールドにペイントされているのが特徴となっています。
これは「フェラーリ375MMピニンファリーナ・バーグマン・クーペ」とも呼ばれ、映画監督であるロベルト・ロッセリーニ氏が女優のイングリッド・バーグマンに贈ったことでも知られ、そのボディカラーも「グリージョ・イングリッド」と呼ばれる専用カラー。
こちらがそのフェラーリ375MMピニンファリーナ・バーグマン・クーペですが、フェラーリ612スカリエッティ(2004-2011)のフロントはこのフェラーリ375MMピニンファリーナ・バーグマン・クーペへのオマージュだとされています(デザインはケン・オクヤマ氏)。
ほかの70周年限定モデルに比較すると地味に見えるものの、この488GTBの「限定ならでは」の価値は内装にあり、Grigio Ingrid Triplo Stratoと命名されたヒストリックカラーを用いた3層構造が特徴。
そのほか内装パーツはボディカラー同色にペイントされ、インテリアのオプション費用だけで1400万円ほど、とされています。
↓エンジンルームにはフェラーリ関係者のサイン
フェンダーには「70th anniversary」のロゴ。
ちなみにディーラーに届けられた状態はこんなコンテナにて。
この中にフェラーリ488GTBがすっぽり収められています。
ディーラーにて整備後、別のキャリアカーにて納車。
けっこう画期的な構造を持つ積車ですね。
納車された488GTB。
なお、この70周年シリーズは非常に人気が高く、ミハエル・シューマーッハ仕様やスティーブ・マックイーン仕様などがあり、オークションにおいては「グリーン・ジュエル(488GTB)」が1億円を超える価格で落札されたのは記憶にあたらしいところです。
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VIA:GTSpirit