| ペットネームは”デボラ” |
フェラーリの最新ワンオフモデル、「SP38」がコモ湖畔にて開催されたヴィラ・デステ(Villa d’Este)にてお披露目。
すでにオンラインでは公開されていたものの、実車の登場はここがはじめて、となります。
なお、今回ペットネームに「デボラ(Deborah)」という名称を持つこと、その3層レッドメタリックペイントが「デボラ・レッド」ということもあわせて公開。
ワンオフフェラーリには一定の傾向が見られる
フェラーリP38デボラのモチーフは「フェラーF40」とされているものの、フロントのデザインやラップアラウンドウインドウは日本市場限定モデル「J50」とよく似ており、フェラーリはワンオフモデルにおいて好んでこの雰囲気を用いていることもわかりますね。
なお、こういったワンオフフェラーリ”フォーリ・セリエ”には同様に「一様に優雅である」という傾向も見られるように思います。
つまり、カナードやGTウイングを装着した「レーシングカーライクな」ものではなく、エレガントで、かつ(過去にモチーフ求めながらも)未来的なデザインが多いということで、セルジオやF60、J50、SP275 RW Competition、SP12 EC(エリック・クラプトン)にもこれは共通する要素と言えそうですね。
おそらくではありますが、フェラーリ自身はこういったワンオフモデルについて、過去にフェラーリがリリースした名車をモチーフとしていることが多いことからも、顧客の要望を採り入れながら「過去と未来とを繋ぐ」という役割をもたせようとしているのでは、とも思います。
オフィシャルフォトでは公開されなかった内装。
ボディカラー同色のペイントやステッチが見られるものの、基本的にはフェラーリ488GTBとよく似ていますね。
デイタイムランニングランプはこう光る!
リアバンパーには「KEBBEL」の文字。オーナーの名前?
それでは動画を見てみよう
こちらがフェラーリSP38デボラを紹介する動画、「ONE-OFF FERRARI SP38 DEBORAH - OVERVIEW, INTERIOR & DRIVING | Villa d'Este 2018」。
エンジン始動、そして移動の様子も見られます(さすがにセレブの集まるヴィラ・デステだけあってムダな空ぶかしはしていない)。
そして別のユーチューバーからの動画、「One-Off Ferrari SP38 Deborah World Premiere - Start Up Sound, Driving & Overview!」。
過去にはこういったワンオフモデルがある
こちらはワンオフモデルの元祖となった「セルジオ」。
厳密にはワンオフではなく6台が製造されています。
フェラーリF12 TRS。
フェラーリ458MMスペチアーレ。
フェラーリ P12EC(エリック・クラプトン)。
フェラーリSP278コンペティツォーネ。
フェラーリJ50。
フェラーリSPアメリカ。
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