| このプロジェクトを成功させたのは”あの”ジェームズ・グリッケンハウス |
1970年に製造され、大阪万博にも展示された「フェラーリ・モデューロ」がレストアされて走行する姿を披露。
レストアを行なったのは「スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス=SCG」のチーム。
なぜSCGがレストアを行なったのかというと、現在の所有者はSCGのオーナー、ジェームズ・グリッケンハウス氏が現在の「フェラーリ・モデューロのオーナーだから(2104年にオークションにてこれを落札)」。
大阪万博へ出展された当時、ケン・オクヤマ氏もこのクルマを実際に見た際に「衝撃を受けた」と語っていて、2005年には自身のデザインにて、ピニンファリーナの75周年記念作品という位置付けでモデューロへのオマージュとなる「マセラティ・バードケージ」を公開していますね。
「はじめて」フェラーリ・モデューロが実際に走行する
フェラーリ PF 512Sモデューロはフェラーリ612Pをベースとしてピニンファリーナがデザイン/ボディ架装を行なったもので、「モデューロ」はこの場合「宇宙船の船室」を意味。
そのために相当に未来的なルックスを持っており、全高はわずか93.5センチ。
なおシャシーは当時「未完成状態」でのコンセプトカー作成であったとのことで、そのためこのフェラーリ・モデューロは今に至るまで走行したことはなく、つまり今回「初めて走行した」ということになりますね。
ドアはなく、こんな感じでキャノピーがガバっとスライドする構造を持っており、その革新性から全世界で22もの賞を獲得。
なおエンジンは5リッターV12、550馬力だとされています(この低さでよくV12エンジンが収まっているなと思う)。
グリッケンハウス氏はフェラーリ似のスーパーカーも発表している
なおグリッケンハウス氏率いるSCGは最近フェラーリ似のスーパーカー「SCG004S」を発表。
なんとなくフェラーリの面影も感じられるクルマですが、グリッケンハウス氏は過去にピニンファリーナへと依頼してエンツォフェラーリベースの「P4/5ピニンファリーナ」を作成したことも(これはフェラーリ330P4がモチーフ)。
要は生粋のフェラーリファン/コレクターということで、SCG004がフェラーリに似てしまうのも「やむなし」かもしれません。
こちらがグリッケンハウス氏がピニンファリーナとともに作り上げたフェラーリP4/5。
この段階からジェームズ・グリッケンハウス氏とピニンファリーナとは深い関係にあった、と言えそうです。