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”市場に出ることはない”はずのワンオフフェラーリ、「SP30」が中古市場に登場。いったいなぜ?

2018/09/03

| フェラーリ”5番目の”ワンオフモデルが中古市場に登場 |

フェラーリのワンオフモデル、「SP30」が中古市場に登場。
これは2012年にフェラーリがCheerag Arya氏のために製作したもので、ベースは599GTB、とのこと。
ヘッドライトやフロントフェンダー~ボディサイドにはF12っぽいデザイン(ポルトフィーノっぽくもある)も用いられていますが、ドアミラーやリアセクションを見ると「599」であることがわかりますね。

走行わずか130キロ

この「SP30」はフェラーリにとって5番目のワンオフプロジェクトとなるそうですが、販売されているのはテキサスにある「クレーブ・ラグジュアリー・オート」。

走行距離はわずか130キロと新車のようなコンディションで、価格は「ASK」。

おそらくこのワンオフモデルについては販売時に「転売禁止」などの縛りがあるはずで、実際にこういったワンオフモデルが中古市場に出てくるのは非常に珍しい、と思います。

フェラーリ599XXっぽいCピラー上のウイング。
給油口はレーシングカーのような感じですね。

リアはダックテールに4本出しマフラー。

フェラーリSP30のインテリアはこうなっている

さすがに599XXを意識しているだけあり、内装はカーボンだらけ。
しかもインテリアとシンクロしたブラックとレッドのアクセントが特徴的です。

かなり珍しいグレーアルカンターラの内装色/素材。
パーキングブレーキレバーなど、一部パーツは「ダークレッド」にペイントされていますね。

シートバックには「30」の文字。

座席後部はかなり特殊な構造。
おそらくはヘルメット二個を収納し、ネットで固定するものと思われます。
後方確認はかなり難しそうですね。

ほかにはこういった「ワンオフ」モデルも

フェラーリはおよそ2億5000万円くらいからワンオフモデルの受注を行っており、過去にはエリック・クラプトンに納車された「フェラーリ SP 12 EC」、平松潤一郎氏に納車された「SP 1」、アメリカ人オーナーへと納車された「SPアメリカ」がよく知られるところ。

なお、フェラーリはこういったワンオフ、もしくはカタログ外のモデルを「フォーリ・セリエ(シリーズ外)」と呼んでおり、現在は積極的に受注を受けている、とされています(ただしフェラーリによって顧客は慎重に選ばれ、生産開始までも数年待たされる)。

そのほかのワンオフモデルだと「458MMスペチアーレ」、

SP275 RW コンペティション、

SP38 デボラ、

名称は公開されていないものの、458にV12エンジンを搭載したモデルも。

 

VIA:Crave Luxury Auto

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