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フェラーリがル・マンのトップカテゴリに参戦したら?ヴァルキリー、AMG ONEに対抗する「フェラーリ266キネッティ」

2019/01/22

ル・マンで戦うフェラーリ製ハイパーカーの雄姿を見てみたいものだ

インダストリアルデザイナー、ポル・サントス氏の考えた「フェラーリ266キネッティ(Ferrari266 Chinetti)」。
なんとも斬新なスタイルを持つコンセプトカーですが、そのネーミングには深い意味があるようです。

ポル・サントス氏によると、「キネッティ」は1945年に、ル・マン24時間における最初の勝利をフェラーリにもたらした人物。
一緒に参加したセルスドン男爵が出走後1時間あたりから体調が悪くなったため、ルイジ・キネッティはたった一人で残りの20時間以上を走り抜いて優勝を手中に収めた英雄としても知られます(フェラーリによる解説はこちら)。

パワーユニットはF1直系の1.6リッターV6ターボ

そしてポル・サントス氏がこの「キネッティ」の名を今回のコンセプトカーに付与した理由は、「2020年からルマン4時間で新しい”ハイパーカーによる”トップカテゴリ(GTPクラス)が設立され、メルセデスAMG ONE、アストンマーティン・ヴァルキリーに対抗するフェラーリのハイパーカーが必要だと思ったから」。

そこでルマン初勝利をフェラーリに捧げた英雄の名を今回のコンセプトカーに与えたということになり、しかしもちろんフェラーリは現時点でこの新しいカテゴリに参戦する意思を示しているわけではありませんが、なんともロマンのある話ではありますね。

なお、「266」については、搭載をイメージしているV6エンジンの1気筒あたりの排気量(現在のF1に搭載されるエンジンは1.6リッターV6なので)。

デザインに関しては空力性能を最大化することを念頭に置いており、アクティブエアロ装備のほか、「ブロウン・ホイール」構造にてタイヤの冷却を行う、としています。

なお、コクピットはかなり「前寄り」。
ロールセンターを考慮すると、また「V6」というコンパクトなパワーユニットから想像するに車体中央にコクピットを配置してもいいはずですが、この位置にドライバーが座る意味については記載ナシ。

ただし、マクラーレンの公開したコンセプトカー、「マクラーレン・アルティメット・ヴィジョン・グランツーリスモ」、そしてランボルギーニのコンセプトカー「テルツォ・ミッレニオ」もかなり前方に運転席を設けているので、なんらかの明確なメリットがあるのかもしれませんね。

コクピットはシングルシーター、そして戦闘機のようなキャノピーの開閉方法を採用(ランボルギーニ・エゴイスタっぽい)。

なお、フェラーリ266キネッティについては、フェラーリのオフィシャルかと思うほどの出来栄えをもつプロモーション動画も公開されています。

VIA:Pol Santos

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