おそらく実車を目にする機会はないだろう
フェラーリがその限定モデル「モンツァ(MONZA)SP1/SP2」のプロモーション動画を公開。
モンツァSP1/SP2は、フェラーリが新しく設定した限定シリーズ「ICONA」の第一弾として発売されるクルマですが、このICONAは「アイコン」という意味のイタリア語で、フェラーリがこれまでにリリースしてきた過去のアイコン的モデルのデザインを採り入れたことが特徴。
そしてフェラーリ・モンツァSP1/SP2の場合は、1950-1960年代の要素を採り入れ、812スーパーファストをベースに製作。
レトロさだけではなくLEDを使用したライティング、それによってしか実現できないデザインなど「現代の要素」を採り入れていることも観逃せないポイントです。
モンツァSP1/SP2のモチーフは フェラーリ750モンツァ(1954年)、フェラーリ860モンツァ(1956年)、フェラーリ166MM(1948年)で、ボディパネルはカーボンファイバー。
SP1はシングルシーター、SP2は2シーターとなり、あわせて499台の限定販売。
その価格は2億円を越えるとされるものの、当然ながらすべて完売となっています(購入者はSP1/SP2のどちらかを選べる。両方は不可)。
エンジンは6.5リッター V12 (810馬力)、0-100キロ加速は2.9秒、0-200キロ加速は3.7秒、最高速度は300km/h以上。
重量はモンツァSP1が1500キロ、モンツァSP2では1550キロだと公表されています。
基本的には「コレクション用」のクルマであり、実用性を排除することで美しいデザインを実現できたと考えて良さそうですが、この後にも続くであろう同シリーズのニューモデルも楽しみですね。
なお、モンツァSP1/SP2購入者限定ではあるものの、ロロ・ピアーナとベルルッティとのコラボレーションによるレーシングスーツ、ジャージ、ヘルメット、グローブ、スカーフ、レーシングシューズ等も販売開始。
クラシカルなデザインですが、これもモンツァSP1/SP2同様に、最新の技術をもって仕立てられているとのことで、イメージは「ジェントルマンドライバー」。
フェラーリがこういった動画を公開するのは珍しい
今回公開された動画は「映画仕立て」となっていますが、フェラーリがこんな雰囲気の動画を公開するのは非常に稀。
もちろんフェラーリも公式Youtubeチャンネルを持つものの、その内容は「レース結果」と「技術の解説」が多く、つまり「非常に実務的」であり、こういった「イメージを掻き立てる」内容のものは他ブランドに比較するとかなり少ないのが特徴ですね(反面、ポルシェやランボルギーニはストーリーを持つ動画が多い)。
そして動画ではまず、モンツァSP2のオーナーが出かける準備を開始。
上述のロロピアーナ製のスーツを着て、シューズやグローブを着用します。
そしてヘルメットもON。
なお、通常仕様のヘルメットだと、不定期的にフェラーリストアに登場するので購入可能(そんなに高くない)。
となりには美しい女性(モンツァSP2なので2人乗り)。
こちらは一人乗りのモンツァSP1。
万が一(よりも可能性は低いですが)ぼくが「モンツァ」を買うことが許されるのであれば、こちらの「SP1」を選びたい、と考えているところ。
モンツァSP2はこんな感じ。
2人乗りは楽しそうではあるものの、同乗者にヘルメット装着を押し付けるもの心苦しく、どうせ走り出すと会話もできない(インカムがあれば可能ですが)しな、と思うわけですね。
それでは動画を見てみよう
こちらがフェラーリがモンツァSP1/SP2の美しく、そして迫力ある映像を見せてくれる動画、「GT Ferrari ICONA MONZA SP1SP2 New Official Video YT」(フェラーリは動画のタイトルもそっけない。しかしそこがまたフェラーリ的でイイ)。