| メインは288GTO、そこにF40、FXX K、599などの要素をてんこ盛り |
フェラーリが好きすぎる男、デビッド・ゴメス氏がワンオフにて作成した「フェラーリ7XデザインGTOヴィジョン」。
これはフェラーリ488GTBをベースにカスタムしたワンオフモデルで、実際に製作したのはエンビサージュ・テクノロジーズ(Envisage Technologies)だとShmee150氏によって紹介されています。
ボディパネルはすべてカーボンファイバー
このフェラーリ7XデザインGTOヴィジョンは、その名からもわかるとおり、主なイマジネーションは「288GTO」から得ている、とのこと。
288GTOはフェラーリがかつて(1984年に)グループBのホモロゲーション取得用として製作・発売したクルマで、272台が製造されています。
そして288GTOの外観的特徴は、フロントバンパーに埋め込まれた角型のフォグランプとパッシングランプですが、このフェラーリ7XデザインGTOヴィジョンでもその「4灯」を再現。
加えて、フェンダー上には288GTO同様のルーバーが設けられていますね。
サイドはこんな感じ。
フロントフェンダー後部はFXX Kのようなデザインで、リアバンパーサイドのスリットはF40を連想させます。
サイドステップには458スペチアーレ風のウイングレットも装着されていますね。
外装でもともとのパーツが残るのはルーフ、ドアミラー、ヘッドライト、テールランプくらいかもしれません。
ホイールはおそらくワンオフだと思われます。
フロントフードも完全に作り変えられていて、バンパー先端から抜けたエアがフロントフード上に放出される仕組み。
Cピラーは599風。
ウイングレットの向きは458スペチアーレとは「逆」で、イタルデザイン・ゼロウノに近いデザインですね。
それにしても「よくこんなの考えたな」という複雑な形状を持つフロント。
リアウインドウはF40風の樹脂製+ルーバー。
このフェラーリ7XデザインGTOヴィジョンは、オーナーであるデビッド・ゴメス氏が「好きなフェラーリ」の要素をすべて詰め込んだとされていますが、たしかに随所にフェラーリ各モデルに採用されたデザインを見ることが出来ますね。
リアフードセンターには「背骨」のようなものがあり、後方視界はかなり苦しそう。
リアだと巨大なディフューザー、FXX K風のリアウイングが特徴的。
テールランプは488GTBのものをそのまま使用しているようですね。
リアバンパーの向かって右側には「GTO」のバッジが取り付けられています。
専用のカバーも用意。
単にロゴを入れただけではなく、リアウイングの形状に沿った裁断がなされるなど「オーダーメイド」であることがわかります。
全体的に、相当な愛情そしてコストが注ぎ込まれたことがわかる一台ですね。
こちらはShmee150氏がフェラーリ7XデザインGTOヴィジョンを紹介する動画。