| スーパーカーたちはその姿を変えて人々を救うことに |
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ロイターによると、先日赤道ギニアの副大統領から押収された25台のハイパーカー/スーパーカーが競売にかけられ、総額約2700万スイスフラン(邦貨換算で29億円)にて落札された、とのこと。
以前の予想では15億円程度の予想落札金額でしたが、その「倍近い」額での落札となったようですね。
副大統領は司法取引で罪を免れる?
これらは赤道ギニアのヌゲマオビアンマンゲ副大統領が、マネーロンダリングや不透明な資金の流れについて調査を受ける際、担保として差し押さえられたもの。
その後、ヌゲマオビアンマンゲ副大統領はスイス当局との司法取引に応じてこれらのクルマを差し出し、今回その25台が競売に出品されたということになります。
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なお、競売での収益金はギニアの貧困層支援のために活用されるといい、公金横領の罪に問われていたヌゲマオビアンマンゲ副大統領のクルマたちが、形を変えて赤道ギニアの人々に還元されるということになりますね。
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そしておそらくは、ヌゲマオビアンマンゲ副大統領が購入した際の金額よりも「高い」価格で売却されたものと思われ、司法取引にて罪を免れた副大統領は置いといて、ひとまずは「よかった」と考えています。
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今回競売にかけられたクルマたちを見ると、希少車がずらりと並び、ランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスター、ブガッティ・ヴェイロン、ラ・フェラーリ、ケーニグセグOne:1、アストンマーティンOne-77、エンツォフェラーリ、ランボルギーニ・レヴェントン・ロードスターなどの姿が見えますね。
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正直言うと「汚れたお金」で購入されたクルマたちではあるものの、今回の高額落札を見るに、多くの人は「クルマに罪はない」と判断したのか、副大統領の不正行為がオークションに悪影響を与えなかったと考えることもできそう。
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いくつかのクルマはその外観から、「元所有者がヌゲマオビアンマンゲ副大統領である」と判別できないようには思いますが、ケーニグセグOne:1とランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスターは固有の仕様を持っており、これらについては後々問題とならないよう、落札者はケーニグセグやランボルギーニへと依頼し、「別のボディカラーへと」証明書付きで塗り替えてもらったほうがいいのかもしれません。
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なお、やはりこういった「汚職」がらみで購入されたとなるとそのメーカーのイメージダウンは避けられず、各メーカーとも「売り手を選ぶ」意味がよくわかりますね。
それでも「中古で」購入されてしまうと自動車メーカーはどうにも打つ手なしということになりますが、メルセデスAMGはそういった事態を避けるためか、「売却時にはメルセデスAMGが直接買い取る」という項目が売買契約に盛り込まれている、とも言われます。
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VIA:Leuters
押収したクルマの扱いは国によって異なる
そして、こういった「クルマの押収」は世界各地で発生していますが、その対応が国や地域によって異なるのが面白いところ。
押収したフェラーリ458スパイダーをパトカーに改造してプロモーションに使用した例もありますが、フィリピンでは「見せしめ」のために押収したクルマを破壊するデモンストレーションも。
たしかにインパクトはあり、犯罪抑止効果もあるとは思うものの、「クルマに罪はない」と考えると、ちょっと可哀想だという気もします。
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一方、メキシコはマフィアから押収したクルマを競売にかけ、その収益金を(今回の赤道ギニアの件と同じように)貧困層の救済に充てることに。
やはりこういった使いみちのほうが建設的だとは思われます(没収されたマフィアも、そのほうが救われる)。
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メキシコ政府がナイス判断。「奪われた人々へ」返還することを目的にランボルギーニなど高級車を競売にかけ、収益金にて貧困層の救済を開始