| 単にフェラーリは公道でレーシングカーのテストを行っているだけだと思われる |
フェラーリ本社前にて目撃されたという、謎のフェラーリが目撃に。
車体全体を分厚いカモフラージュにて覆われており、そのために細部を知ることは難しいものの、おそらくは先日発表された「488チャレンジEVO」。
ただ、この488チャレンジEVOは「ワンメイクレースのための競技専用車両」であり、公道走行は不可能。
しかも488チャレンジEVOはすでに発表済みなのでカモフラージュで車体を覆う必要はなく、よって、この謎車両は488チャレンジEVOの「公道走行可能なモデル(新型ロードカー)ではないか」という見方もあるようです。
こちらがその488チャレンジEVO。
両者を比較してみると、フロントバンパー形状、フロントスプリッター、サイドステップ、ドアミラー下のウイング、フロントフード、小窓付きのサイドウインドウ、リアウイングは「同じ」に見えますね。
フロントバンパーサイドのエアロフリックについては、おそらくカモフラージュの下に隠れているものと思われます。
逆に相違点としては「ヘッドライト」が目につくところで、488チャレンジEVOではカバーがされている部分もロードカーの488GTB同様に露出しており、かつ車高がちょっと高い模様。
フェラーリは現地だと「特権階級」?
そしてこちらは謎488プロトタイプのリア。
リアクォーターウインドウの給油口、ウイング、リアバンパー形状、エキゾーストパイプなどもほぼ488チャレンジEVOと一致しています。
こちらが488チャレンジEVOのリアですが、ホイール/タイヤまでもが同一であることが確認可能。
そこで深まるのが「なぜレーシングカーが公道を走行?」ということ。
ひとつは上述のように「488チャレンジEVOの公道走行可能モデルでは」という見方もできますが、ぼくとしては単に「公道上で、レーシングカーの488チャレンジをテストしていただけでは」と思います。
いやいやそんなことをフェラーリがするはずない。違法でしょ?と思うかもしれませんが、実際にぼくがフェラーリ本社を訪問したときにもフェラーリはそのレーシングカーを本社周囲でテストしていて、こんな感じで爆音とともに走行中。
たぶんこれは「EVO」になる前の488チャレンジだと思われますが、こんな感じでマラネロには色々なプロトタイプが走っています。
そこで現地の人に「これええのん?」と聞いてみると「フェラーリだから問題ない」。
フェラーリはイタリアの至宝であり、いかなるものからも保護されるべきである(超法規的的存在)、と考えられているようですね。
ランボルギーニもある程度の自由が認められているようだ
ちなみにこの後にランボルギーニ本社を訪問していますが、ランボルギーニはテスト用のコースを持たず、完成した車両をテストするのに近隣道路をぶっ飛ばして性能を確認する、とのこと。※新しい工場と設備が完成した後は自社内で完結できるようになったと思われる
その場合、もちろん警察に咎められることがあるものの、その場合でも「まあまあ」で済むようですね。
実際のところ、ランボルギーニは現地警察を「フレンド」と呼んでいて、一緒になってユーチューバーに「ドッキリ」を仕掛けるほど仲が良い模様。
【動画】ユーチューバー、世界で一台の「ランボルギーニ・テルツォ・ミッレニオ」撮影中に違反チケットを切られる!世界で唯一、このレアカーで切符を切られた人物に
参考までに、こちらは以前にランボルギーニが公式にて公開した「ランボルギーニ本社所在地(ボローニャ)近隣の様子」。
一本道をどこからランボルギーニがぶっとんで来るかわかないので、道路を横断する前に安全を確認するための望遠鏡が路肩にある、というジョークです。
同様に、ボローニャでは家の門がガルウイング(シザースドア)になっている、というものも。
VIA:Motor1