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「史上最も価値のある」フェラーリF50、”ベルリネッタ・プロトティーポ”が競売へ!なにがそんなに特別なのか?

2020/01/10

| これほどまでにフェラーリと密接に関わり、貢献したF50はほかにない |

オークションハウス「ワールドワイド・オークショニア」が、アリゾナにて開催するオークションにて「1995年製の、1台のみしか存在しない”フェラーリF50ベルリネッタ・プロトティーポ”を出品する」と発表。

このF50「プロトティーポ」は、その名が示す通りのプロトタイプであり、当時ジャーナリストやフェラーリのテストドライバーがマラネロ(フェラーリ本社)付近、そしてフェラーリの所有するテストトラックであるフィオラノ・サーキットを走らせた個体だそう。

過去の錚々たるF1ドライバーもこのF50を運転

そしてこのF50をドライブした人物の中にはジャン・アレジ、ニキ・ラウダ、ゲルハルト・ベルガーといったF1ドライバーも名を連ね、かつこの個体は1995年のジュネーブ・モーターショーにて展示されたことも。

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そのほかは同じく1995年に開催されたスパ・フランコルシャンでのフェラーリ・デイズ、ムジェッロでのフェラーリイベント、東京モーターショーにおいても展示され、「唯一の」存在であるということのほか、他のF50にはない経歴を持つ、ということになりますね。

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さらにこのF50はブラーゴ、マイスト、タミヤ、レベル社等がそれぞれモデル化するにあたって採寸を行うのにも使用され、オフィシャルフォトの撮影にも使用された、と紹介されています。

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その後様々な「公務」を経験したのち、フェラーリはこのF50をリビルトしてベルギーのオーナーへと販売したそうですが、このオーナーはその後2006年にバーバンク在住のフェラーリコレクターであるデビッド・ウォルターズ氏へと売却。
その後3人のオーナーの手を経ることになり、フェラーリのクラシックカー部門「フェラーリ・クラシケ」の証明書そしてすべての付属品を揃えて今回の出品と相成っています。

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走行距離は2,253キロと少なく、おそらくはフェラーリF50では「もっとも高価な一台」となりそうですが、予想落札価格は非公表。

マイク・タイソン氏のフェラーリF50が競売に。「F50史上二番目」の高額落札という予想

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もともとフェラーリF50の生産は349台と少なく、先代に当たるF40に比べて外観が丸くなったにもかかわらず中身は超ハードに進化しており、エンツォ・フェラーリの息子、ルカ・ディ・モンテゼーモロ、ピニンファリーナ、ニキ・ラウダ等が関った結果、フェラーリのスペチアーレの中においてもかなりスパルタンなモデルに。

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F50は「公道を走るF1」という理念のもとに開発されていますが、カーボンモノコックにブッシュ類を介せずにそのままダイレクトにエンジンをマウントするという強烈な構造を持っています(サスペンションもF1風のプッシュロッド)。
エンジンもF1由来の4.7リッター(F1用の3.5Lを拡大)V12で最高出力は513馬力、最高速度は時速325キロ。
(F40と異なり、ちゃんと内装内張りがあるものの)振動やノイズがF40に比べても大きく、登場後は一部で非難を浴びたことでも有名ですね。

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ルーフの取り外しは可能ですがサービス工場でないと着脱ができず(個人では無理。いったん外すと雨が降ってもすぐには装着できない)、F1のエンジンを積んでいるもののトランスミッションはマニュアルである等、とにかくハードコアでスパルタンという印象があり、当時の新車価格5000万円ということに加え、購入時には(日本だと)フェラーリを6台以上所有していること、という購入条件からも「すべての意味で」ハードルの高いクルマとしても知られます。

Ferrari-F50-Berlinetta-Prototipo-9

今回サイドビューを見ていてはじめて気づきましたが、サイドウインドウの「Jカーブを描く下辺」はF50からラ・フェラーリに到るまで続く”スペシャルモデル共通の”デザイン的特徴であり、スター形状ホイールもまた歴代スペシャルモデルに通じるデザインのようですね。

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VIA:Worldwide Auctioneers, Worldwide Auctioneers(2)

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