| 16人が入札、約54万円で落札される |
2017年に「ウケ狙い」のために製造されたユーチューバー、CAR BROS氏によるフェラーリ・エンツォのレプリカ。
このクルマを完成させたのち、このレプリカにてスーパーカーイベントにて参加したところ(スーパーカーオーナーにも)大人気となり、ランボルギーニやフェラーリといったスーパーカーに混じってパレードへと参加するに至っています。
その様子がさらなる話題を呼び、ジェイレノガレージにも登場したうえ、2019年にはモンタレー・カーウィークにおいても展示されるといった人気を誇ることに。
「史上最悪のレプリカ」と愛をもって表現されることも多かった個体でもありますね(有名ユーチューバーでも、このクルマのファンだと公言する人が多い)。
そして2020年、中古市場に解き放たれる
そして今回、この「フェラーリ・エンツォ」のレプリカが中古市場に登場していますが、オークション形式にて販売され、その落札価格はおよそ54万円。
話題になった割にはあまり価格が上がらなかったという印象ではあるものの(アメリカの50の州では合法に登録できるものの、登録できない州もあるため?)、その仕様を見てみましょう。
まず、ベース車両はスーパーカーレプリカのベースとしては定番、「ポンティアック・フィエロ」とのこと。
この「フェラーリ風レプリカ」の外観はこうなっている
ヘッドライトやフロントノーズは一応「エンツォフェラーリ」風。
ボディパネルはおそらく全て置き換えられており、ドアはエンツォフェラーリ が採用している「バタフライドア」ではなく、ランボルギーニ・カウンタック風の「シザースドア」。
テールランプには丸四灯の代わりに流線型、かつ尖った立体形状。
ランプの取り付け部(リアフェンダー側)が丸く盛り上がるなど、それなりに拘った作りを持っているようですね。
なお、テールパイプは丸4本出しとなっています。
フロントフェンダー、リアフェンダーにはしっかりフェラーリのシールドエンブレムつき。
けっこう話題となったのでフェラーリの知るところとなっているはずですが、よく怒られなかったなという感じですね(エンツォ・フェラーリが生きていたならば、絶対に許していないだろう)。
搭載されるエンジンは2.8リッターV6(140馬力)、直管仕様、トランスミッションは4速AT、駆動輪は後輪のみ。
エンジンルームもシースルー、そしてエンジンヘッドカバーはレッド(V12エンジン風)。
フェラーリの「フェラーリ的な」部分を冗談まじりに強調し、あえて悪趣味さを加えているであろうところが面白い、と思います。
ボディはワンオフのグラスファイバーだそうですが、おそらくはけっこうお金がかかってるんじゃないかと思います。
ちなみに、ヘッドライトが点灯しているとテールランプは動作せず、ハイビームとウインカーも不動。
リアハッチはしっかり閉まらず、各部のたてつけが悪く、ボディパネルにはギャップや傷が多数ある、とのこと。
史上最悪のレプリカのインテリアはこうなっている
インテリアはグレーとレッドのツートンカラー。
これについてはのちにカスタムされたものかどうか不明です。
ただしダッシュボードやセンターコンソールはカスタム済み。
メーターパネルはシボレー・キャバリエからの流用だと紹介されていますが、内装も外装同様に、あちこちが「ユルい」のだそう。
フェラーリ風レプリカの動画はこちら
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参照:Jay Leno's Garage, CAR BROS, Cars & Bids