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フェラーリとピニンファリーナによる伝説的コンセプトカー「モデューロ」が記念切手に。50年前の最先端を表現し、車高はわずか93センチ

2020/10/12

| あの頃、とにかくスーパーカーは低かった |

フェラーリ・モデューロが記念切手になった、というニュース。

フェラーリ・モデューロは正式名称を「フェラーリ・ピニンファリーナ 512S モデューロ」といい、その名のとおりピニンファリーナが架装したコンセプトカーです。

ベースはフェラーリ512TRだとされ、宇宙船のキャビン(モジュール)をモチーフとした未来的なルックスを持ち(ちょうど、当時は宇宙開発ブームだったのだと思われる)、全高はわずか935ミリ。

ピニンファリーナの90周年記念として「切手化」

なお、今回このモデューロが切手として発行されたのは同社の「90周年」を記念してのことだそうですが、モデューロが選ばれたのは「最もインパクトの強い同社のコンセプトカー」だからなのかも。

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実際のところ、ピニンファリーナにてフェラーリのデザインを手掛けたケン・オクヤマ氏も「デザイナーを志すようになったのは、1970年の大阪万博にて、このモデューロの実車を目にしてから」だといい、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)創立者であるジェームズ・グリッケンハウス氏がこのコンセプトカーを買取り、レストアののちに実働させたことも大きなニュースとなっています。

参考までに、ランボルギーニも欧州で「デジタルスタンプ(切手)」化されたほか、アルファロメオは日本にて「ジュリア切手」を発行したことがあり、意外と「自動車の切手化」はメジャーなのかもしれません。

こちらがその切手で、デザインはピニンファリーナが行い、イタリアの関係省庁によって40万セットが発行され、価格は1.1ユーロ、とのこと。

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モデューロはこういったスペックを誇る

こちらがその「フェラーリ・ピニンファリーナ512S モデューロ」ですが、上述の通り初出は1970年(ジュネーブでの展示の方が大阪よりも早かった)で、22ものデザインアワードを獲得。

搭載されるエンジンは5リッターV12(この車体にV12エンジンが収まっているとは信じがたい)、出力は550馬力、0-100km/h加速は約3秒、最高速度は345km/hという、(50年前の車なのに)現代としても最高レベルのパフォーマンスを誇ります。

なお、当時は「とにかく低くクルマを作る」ということが流行であったのか、ベルトーネは車高83センチという「ストラトス・ゼロ」を同年に発表していますね。

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