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製造されたのはわずか3台!フェラーリ375ヴィニャーレが競売に。あまりのレアさのため予想落札価格は最高で3.5億

2021/01/24

フェラーリ375アメリカ

| フェラーリ375アメリカそのものは12台しか製造されておらず、そのうち3台が「ヴィニャーレ」 |

フェラーリのロードカーの歴史において、「もっとも初期の、そしてもっともレアな」部類に属する375アメリカ・ヴィニャーレ(ビグナーレ/1954年)がRMサザビーズ開催のオークションに登場予定。

フェラーリは375アメリカについて、11台のクーペと1台のカブリオレを製造していますが、そのうちの3台がイタリアのコーチビルダー、ヴィニャーレによって架装されたという記録が残ります。

オリジナルのフェラーリ375アメリカはこんなクルマ

なお、オリジナルのフェラーリ375アメリカはこんなクルマ。

ピニンファリーナによるボディはクラシックフェラーリらしい優美な曲線にて構成されており、ヴィニャーレのボディとは全く異なるデザインを持つことがわかりますね。

ちなみにピニンファリーナによるボディには「3ウインドウ」と「5ウインドウ」版が存在する、とのこと。

フロントに搭載されるのは4.5リッターV12、出力は300馬力(コロンボの設計による)。

トランスミッションは4速マニュアル、車体重量は1150kg、最高速は250km/hというスペックを誇ります。

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フェラーリ375アメリカ・ヴィニャーレはこんなクルマ

そしてこちらがフェラーリ375ヴィニャーレ。

ピニンファリーナのボディとは大きく異なり、「アメリカンマッスル」的な雰囲気すら漂わせます。

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ヴィニャーレはもともと1948年に設立されたイタリアのコーチビルダーで、フェラーリのほか、フィアット、マセラティ等のボディを架装したことでも知られます。

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その後、デ・トマソ、フォードへによって買収され、現在もフォードによって所有されているようですね。

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リアから見てもやはりフェンダーはアメリカンマッスルっぽく、後部に向かって細くなるカーブガラスや丸型テールランプもコルベットを連想させるところ。

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この角度から見ると、そのボンネットの長さがよくわかりますね。

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リアウインドウがより後ろの方まで延長されることによって、さらにロングノーズが強調されているように思います。

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フェラーリ375アメリカ・ヴィニャーレのインテリアはこうなっている

そしてこちらはこのフェラーリ375ヴィニャーレのインテリア。

レザーにひび割れなどが見られるものの、全体的には美しい状態を保っていると言えそう。

なおダッシュボードはボディカラー同色にペイントされているようですね。

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このフェラーリ375アメリカ・ヴィニャーレはもともとアメリカのコレクター向けに販売された個体だそうですが、当時はレッドのボディカラーにブラックのルーフというカラーリングを持っており、その後ニューヨーク、ニューハンプシャー、アリゾナ、そしてオランダのオーナーの手に渡り、2009年にまたアメリカへと戻って現在の「バーガンディ+シルバールーフ」へと再ペイントされた、と紹介されています。

予想落札価格は最高で3億5000万円程度だとされ、さすがは「3台しか存在しない」フェラーリといったところですね。

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参照: RM Sotheby’s, Ferrari

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