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ランボルギーニの親会社、VWのCEOが大胆発言。「我々はフェラーリに対して卑屈になる必要はない。実際にマラネッロの自動車メーカーに勝っている点も多い」

2021/08/04

ランボルギーニの親会社、VWのCEOが大胆発言。「我々はフェラーリに対して卑屈になる必要はない。実際にマラネッロの自動車メーカーに勝っている点も多い」

| 実際のところ、ランボルギーニは信じられないような勢いでフェラーリを追い上げている |

ただしそれもフェラーリがSUV「プロサングエ」を発売するまでかもしれない

さて、ランボルギーニはコロナ禍においても力強い成長を遂げており、つい先日も「2021年の第1四半期は過去二番目の好成績であった」とコメントしたばかり。

そして今回、ランボルギーニの親会社であるフォルクスワーゲングループCEO、ヘルベルト・ディース氏が「ランボルギーニは、フェラーリに対し、けして劣っていない」と語ったようです。

その内容を見てみると、まずは現在非常に高い収益性を誇っていること、そして電動化プログラム「ディレッツォーネ・コル・タウリ」による明るい未来に触れ、そこから”フェラーリとの比較においても、引けを取るものではない”と主張。

さらにはブガッティ同様、ランボルギーニもひきつづきフォルクスワーゲングループにとどまる、とも再確認しています。

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ランボルギーニの顧客はフェラーリよりも若い?

ヘルベルト・ディースCEOが言うには、「ランボルギーニの顧客は若く、アジアに強く、幅広いモデルを取り揃えている」。

実際のところフェラーリとランボルギーニの顧客における年齢の分布や平均年齢についてのデータがないのでなんとも判断はできないものの、検索ボリュームで見てみるとランボルギーニは急激にその勢いを増しており、ここから見ると「若い人に支持されている」と考えることもできそう。

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さらにはインスタグラムへの投稿も多く、こういった例を見ても、「若い人に強い」と言えるかもしれませんね。

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アジア地域の勢力についてだと、フェラーリが中国で年間900台くらい、日本でも900台くらいを販売し、ランボルギーニはそれぞれ600台づつくらい。

世界販売台数だとフェラーリが10,131台(2020年)、ランボルギーニが8,205台(同)とかなり近くなっていますが、ここから見る「アジア比率」はむしろフェラーリのほうが高いようですね。

ちなみにランボルギーニがここまでフェラーリに迫ることができたのは「ウルス」の販売が寄与しているためで、これによってランボルギーニの販売台数は文字通り「倍以上」へと伸びています。

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そしてウルスこそがランボルギーニの言う「幅広いモデル」ということになりますが、逆にフェラーリの販売台数は「SUV抜き」。

つまりこれからフェラーリがSUV「プロサングエ」を投入したならば、ランボルギーニやアストンマーティン同様に売上が「倍」となることは想像に難くなく、ランボルギーニは一気に引き離されてしまうことになるのかもしれません。

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フェラーリはラインナップを急拡大中

なお、フェラーリは昨年から急激にラインナップを拡大していて、現在はカタログモデルだと「ポルトフィーノ、ローマ、296GTB、F8トリブート、812、SF90」。

対するランボルギーニは「アヴェンタドール、ウラカン、ウルス」の3つ。

加えてアヴェンタドールは最終モデル「LP780-4ウルティメ」を売り切ってしまうと後継モデル発売まで売上が欠損することになり、2024年あたりまではハイブリッドモデルも登場しないまま。

ブルーのランボルギーニ・ウラカンEVO RWD

そう考えるとランボルギーニの成長はこのあたりで一旦一息つくことになり、その後2〜3年の調整期間を経て再度成長に転じるというイメージなのかも。

一方フェラーリは296GTBの投入、そして来年にはプロサングエの投入があり、「息をつく暇もないほど」の上昇曲線を描く可能性もありそうです(またフェラーリの株を買おうかな)。

ぼくとしてはやっぱりランボルギーニが「フェラーリを捉える日」が来ることを楽しみにしているわけですが、その日が来るのはまだまだ先となるのかもしれません。

参照:Automobilwoche

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