| ここまでこだわったフェラーリをあっさり売るのはもったいないような気もするが、常人には計り知れない事情があるのかも |
おそらくはオーダーするのにも相当な時間を使い、度重なる調整を行ったものと思われる
カーコレクター、実業家、慈善事業家など様々な肩書を持つマイケル・フックス氏が自身のコレクションの一部を売却するとして話題に。
そして特に注目されているのがフェラーリSF90ストラダーレですが、こちらは1月中旬に開催されるメカム・オークションに出品されることになり、予想落札価格は最高で”新車価格のほぼ倍”となる1億3000万円に達するだろう、とも見られています。
このフェラーリSF90ストラダーレにはオプション満載
マイケル・フックス氏は自身のクルマをオーダーする際、多くのケースにて「専用の」ボディカラーを指定し、さらにはオプション満載にて注文する傾向がありますが、このフェラーリSF90ストラダーレもその例にもれず、ボディカラーはエクストラカンピオナリオ・ホワイトと呼ばれる特別色、そしてフロントフェンダーにはスクーデリア・シールドが装着されています。
さらにシルバーの5本スポークホイールには、レッドの背景色を持つプランシングホースつきのセンターキャップ(レッドは非常に珍しいと思う)、さらに外周にはレッドのストライプ。
加えてサイドエアインテーク、エンジンカバー、リアディフューザー、サイドシルなど、多くのエクステリアコンポーネントには、織り目の見えるエクスポーズド・カーボンファイバーが用いられている、と紹介されています。
今回出品されるフェラーリSF90ストラダーレのインテリアはレッド一色
そしてインテリアはエクステリア以上にインパクトがあり、文字通りのレッド一色。
ダッシュボードやピラー内張り、カーペット、ステアリングホイール、サンバイザーに至るまでもレッドです。
シートはデイトナスタイル、そしてシートのほか、ドアインナーパネル、ダッシュボードのステッチには「ホワイト」が使用されており、内外装ともにマッチした仕様を持っているようですね。
なお、このフェラーリSF90ストラダーレの走行距離はわずか91.7kmにとどまっており、納車後に「ほとんど乗っていない」ということもわかります。
マイケル・フックス氏は相応の愛着をもってこのフェラーリSF90ストラダーレをオーダーしたものと思われ(仕様を決めるのにも相当な時間がかかり、それなりの打ち合わせ回数も必要だったのだと思われる)、しかしほとんど乗らずに手放すということになり、さらには今回、マクラーレン・スピードテール、フェラーリ812GTS、フェラーリF8スパイダー、メルセデスAMG GT R(2018年モデルと2020年モデルの2台)が同時に出品されるといい、いったい何台のクルマを所有しているんだ・・・という感じですね(毎日ディーラーと商談や仕様に関する調整、点検などのメンテナンスの話をしなくてはならないレベルだと思われ、コレクションを管理する人たちがいるのだと思われる)。
マイケル・フックス氏はこんなクルマを購入し、売ってきた
マイケル・フックス氏は低反発マットにて財をなした実業家だと言われ、数々の高級車やハイパーカー、スーパーカーを所有することでも知られます。
また、慈善事業にも熱心であり、自動車メーカーと共同してチャリティーオークションにクルマを出品し、収益金を寄付することもあるようですね。
過去に購入したクルマだと、同氏指定のスペシャルカラー「フックス・アカシア」にペイントされたマクラーレン720Sや・・・。
同じ仕様を持つロールスロイスも。
つまりはマクラーレンとロールスロイスに「自分が指定した、同じカラーを持つクルマ」を作ってもらったということになります(ホワイト内装を好むようだ)。
ちょっと前には、似たような色味のイスパノ・スイザ・カルメンをオーダーしたことも。
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このマクラーレン・スピードテールも同氏がオーダーしたものですが、これらの傾向を見るに、「使用する色は2色か3色」、そして外装だと塗り分け、内装だと切り返しを用いたりせず、基本的には「シンプルに単色」で仕上げることが多いようですね。
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このロールスロイスも同氏がオーダーしたものですが、やはりシンプルなカラー構成(ただし使用されるカラーのインパクトは強い)を持っています。
ロールスロイスがかなり好きと見え、相当数のコレクションを持つもよう。
最近だとこれまた専用色「フックス・オレンジ」を持つロールスロイス・カリナンの納車も報じられています。
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そしてもっとも「カスタムにお金がかかったと言われる」マクラーレン・セナも納車後にほとんど走行せずに売りに出されていますが、同氏は相当数のクルマを常に購入していて、ある程度溜まってくるとドバっと売りに出す、というサイクルを続けているようにも見えます。
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ちなみにマイケル・フックス氏本人はこんな人で、仮にそのへんで見かけたとしても、これほどのスーパーカーやハイパーカーを持つ人とは思えないほどのフレンドリーさを持っているようですね(大富豪にはこういった雰囲気の人が多い)。
参照:Mecum Auction, fuxwithmichael