なんとランボルギーニ純正カラーにペイントされたフェラーリF8スパイダーが中古市場に！まさかフェラーリがランボルギーニ純正色への塗装依頼を受けるとは・・・

｜　しかもこのフェラーリF8スパイダーは「ブラックのホイール」というフェラーリらしくない仕様を持っている　｜

さらにインテリアもブラックとオレンジ

さて、米フェラーリ正規ディーラーにて、「ランボルギーニの純正色にペイントされた」フェラーリF8スパイダーが販売中。

これはフェラーリのパーソナリゼーションプログラム「テーラーメイド」にてカスタムペイントが施されたもので、アストンマーティン、ポルシェ、ランボルギーニ、BMWなどは「他社のクルマに採用されるボディカラー」へとペイントできることは知っていたものの、まさかあの気高きフェラーリが他メーカーのクルマのカラーに塗装してくれという顧客の依頼を受けるとは・・・とちょっと驚いています。

ボディカラーはランボルギーニ純正「アランチョ・ボレアリス」

この鮮やかなオレンジのボディカラーはランボルギーニの純正色、「アランチョ・ボレアリス（Arancio Borealis）」。

ガヤルド、そしてウラカンなどに採用されていた「ランボルギーニらしい」ボディカラーですが、おそらくこのF8スパイダーをオーダーしたオーナーさんは「アランチョ・ボレアリスのランボルギーニを所有していた」んじゃないかと考えています。

ちなみにですが、アランチョ・ボレアリスにペイントされたウラカンEVO RWDはこんな感じ。

このボディカラーはいわゆるパールオレンジで、しかしフェラーリにはパール含めてオレンジが標準色として用意されず（ヒストリックカラーとしては、朱色のようなロッソ・ディーノがラインアップされている）、実際に「オレンジのフェラーリ」はかなり希少なのではないかと思います。

このフェラーリF8スパイダーはこんな仕様を持っている

このフェラーリF8スパイダーはかなりこだわった、そして「フェラーリらしくない」仕様を持っていて、アランチョ・ボレアリスのボディカラーに組み合わせられるのはマットブラックの20インチ鍛造ホイール。

そしてこの「マットブラックにペイントされたホイール」もフェラーリとしては相当に珍しく、ホイールセンターキャップはイエローではなくブラック（正確にはカーボンファイバー）、ブレーキキャリパーにもグロスブラック、ホイールボルトにはチタン製が選択されています。

そのほか、オプションとしてはカーボンファイバー製エアインテーク、カーボンファイバー製ラゲッジコンパートメント、スポーツテールパイプが装着済みで、機能型オプションだとフロントサスペンションリフト、リアパーキングカメラ、エレクトロクロミックバックミラー、ブラインドスポットモニター、レーンディパーチャーウォーニング付きカメラ、プレミアムHi-Fiシステムなどが挙げられ、まさにオプション「てんこ盛り」。

このフェラーリF8スパイダーはインテリアも「ブラックにオレンジ」

そしてこのオーナーは「ブラックとオレンジ」に徹底的にこだわったと見え、インテリアもブラックレザーにオレンジという仕様を持っていて、そしてフェラーリは通常オプションだとオレンジのアクセントを用意していないので、こちらもテーラーメイドにて「特別に」オーダーしたということになりますね。

装着されるオプションとしてはレザーシートパイピング、カーボンファイバー製レーシングシート、跳ね馬のヘッドレスト刺繍、ロゴ入りフロアマット、カーボンファイバー製ダッシュボードアクセント、カーボンファイバー製センターコンソール、カーボンファイバー製シルプレート、カーボンファイバー製ドアハンドル、カーボンファイバー製ステアリングホイールなど（つまりカーボンづくし）。

さらにはパドルや・・・。

ブリッジ上のベゼルにもオレンジ。

ざっと見たところ、軽く1,000万円は超えているだろうと思われるオプションが装着されている個体であり、なかなかにユニークな仕様を持っているということもあって、意外とポンと売れてしまうかもしれませんね（価格は”ASK”）。

なお、納車からの走行距離はわずか1,407マイル（2,264km）にとどまっており、コンディションも上々だと思われます。

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参照：Ferrari San Antonio