| この488GTモデイフィカータは「フェラーリでレースをしていないと買えない」という特別なレーシングカー |
黒い部分はすべてカーボンファイバーにてできている
さて、フェラーリはじめランボルギーニなどスーパーカーを中心にスパイビデオを届けてくれるユーチューバー、Varryx氏。
今回はフェラーリのテストトラック、フィオラノサーキットを走行する488GTモディフィカータの動画を自身のYoutubeチャンネルへと公開しています。
なお、なぜ現在この488GTモディフィカータがサーキットを走行しているのかは全くのナゾではありますが、その素晴らしいサウンドを聞くだけでも幸福に浸ることができそうですね。
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フェラーリが新型「488GTモディフィカータ」発表!サーキット専用、その出力はレギュレーションに縛られず488GT3/488GTE以上
| その購入資格はあまりにハードルが高かった | フェラーリがサーキット走行専用の限定モデル、「488GTモディフィカータ(Modificata)」を発表。これは488GT3そして488GTEからのフ ...
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フェラーリ488GTモディフィカータとは
このフェラーリ488GTモディフィカータは2020年11月にフェラーリが発表したサーキット走行専用モデルですが、これは488GT3そして488GTEからのフィードバックを受けた純然たるレーシングカーで、フェラーリのトラックデイ、もしくはフェラーリクラブ主催のコンペティツォーニGTイベントでのみ走らせることが可能なクルマ。
なお、誰でもこのクルマを買うことができるわけではなく、購入資格を持つのは「フェラーリ主催のコンペティツォーニGT/クラブコンペティツォーニGTに最近参加したドライバーのみ」だとされており、つまりはレーシングチームを運営できるほどの財力があったりフェラーリのレーシングカーを所有している人のみということになりますね。※コンペティツォーニGTでは、F40コンペティツォーネ、550GT、458 GT3などの走行が許されている
この488GTモディフィカータ自体は488GT3をベースにしていますが、フェラーリによれば、488GTモディフィカータは "技術的、スポーツ的なレギュレーションが課す限界を超えて、その潜在能力を最大限に引き出すことが可能 "。
その真意は、FIAがGTレースカーに課す性能バランス規定(BOP)がフェラーリ自身のレースシリーズには適用されないため、モディフィカータは700psという何ものにも妨げられないパワーを発揮するというところに存在しますが、非常に刺激的なレーシングカーであることは間違いないかと思います。
この488GTモディフィカータはエアロダイナミクス面においてもアップグレードが図られ、フロントだと抵抗を増加させずに、そしてリアではウイングの角度を立てることなくダウンフォースを増加させており、時速230キロの時点でおよそ1,000キロのダウンフォースを発生する、とされています。
ボディは「アルミ製ルーフ以外のほぼ全部(つまり動画ではレッドの部分以外)」がカーボンファイバーによって製造され、ブレーキシステムはブレンボとの共同開発によるもの、そしてABSは488GT3 Evoからの移植(ただし488GTモディフィカータ専用に調整されている)なのだそう。
フェラーリ488GTモディフィカータが走行する様子を収めた動画はこちら
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参照:Varryx