![めったに売り物が出ないフェラーリ・モンツァSP1が競売に!「非合理的な」ドライビングマシーンの予想落札価格は最高で4億5000万円](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2023/05/Ferrari-Monza-SP1.png)
| モンツァSP1 / SP2の生産台数はわずか499台、今後さらに価値を上げるのは間違いない |
コレクションとしては理想的な内外装のコンビネーション
さて、フェラーリ・モンツァSP1がRMサザビーズ主催のオークションへと登場。
モンツァSP1はフェラーリが新しくローンチした「ICONA(イコーナ)」サブブランドの第一弾であり、このイコーナとはイタリア語で”アイコン”を意味します。
そしてその名称が示すとおり、ICONAブランドからリリースされるモデルにはフェラーリの過去のアイコニックなクルマが持つ特徴が散りばめられていますが、1台の(ICONAの)クルマに複数台のクラシックフェラーリの要素が詰め込まれていることが特徴です(よって、過去の特定モデルをリバイバルさせたものがICONAではない)。
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フェラーリ・モンツァSP1はドライビング・エクスペリエンスにフォーカスしたクルマ
そしてこのフェラーリSP1モンツァについて、見てのとおり「シングルシーター」という割り切ったクルマ。
同時期にはマクラーレン・エルバ、アストンマーティンV12スピードスターといったクルマが発売されたものの、「シングルシーター」はこのモンツァSP1のみであり(2シーターのモンツァSP2も発売されている)、モンツァSP1は合理性を一切排除し、ドライビング・エクスペリエンスのみを追求した純粋なクルマだと表現することができるかと思います。
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ただ、モンツァSP1はクラシカルなだけではなく最先端のスタイリングとテクノロジーを持つことも特徴のひとつして数えられ(ICONAシリーズそのものが最先端とヘリテージとの融合を標榜している)SP1、SP2あわせて499台のみが生産されています。
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そのデザインはまさに「かつてのレーシング・バルケッタ」そのもので、筋肉質でピュア、さらにはクリーンでスマート。
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ボンネットからリアフェンダーまでの流れるようなデザインは特筆に値し、現代の(ほかの)クルマとはまったく異なるパネル構成を持つことがわかりますね。
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ちなみにドアミラーには専用デザインが与えられ、フェラーリのスペシャルモデルは「専用の」形状を持つことが「ほとんど」であるように思います。
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フロントにはスクリーンが存在せず、しかし「バーチャル・ウインド・シールド」を装備しており、これは加速された空気をインストルメント・パネルの前方に流し、ドライバーに直接の走行風が当たらないように配慮されたもの。
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モンツァSP1の車体構造は(主に)カーボンファイバー製だとされ、これによってシザースドアやシングルピースの(フロント)クラムシェルの採用が可能となっています。
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搭載されるエンジンは812スーパーファスト譲りの6.5リッターV型12気筒エンジン(Tipo F140 GC)で、出力は800馬力、トランスミッションは7速デュアルクラッチ、駆動輪は後輪のみ、0−100km/h加速は2.9秒、最高速度は299km/h以上というスペックです。※この出力向上については、インレットダクトの最適化とECUのリマップが貢献しているとアナウンスされている
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フロント&リアディフューザー、フロントスポイラー、フロントラゲージエリア、エンジンカバー、フィルターボックス、ホイールアーチなどの主要部品はすべてカーボンファイバーで仕上げられ、車体重量は1,620kgにとどまります。
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このフェラーリ・モンツァSP1はこんな経歴を持っている
そして今回出品されているモンツァSP1(シャシーナンバー250235)につき、2019年12月にフェラーリにて生産が完了した個体だといい、ボディカラーはロッソ・フオコにジャッロ・モデナのフィンを組み合わせ、クオイオ・レザーのインテリアという(クラシカルで)魅力的な仕様を持っています。
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シート後方のコブもジャッロ・モデナ、そしてブレーキキャリパーもイエロー。
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ホイールはダーク仕上げの鍛造仕様。
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ちなみにこのGT2モノコックレーシングシートのサイズは「ラージ」。※フェラーリではシートサイズも選択できる
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タコメーターはジャッロ、ステアリングホイールのステッチはロッソを採用していますが、メーター内のインフォテイメントディスプレイを見ると、ちゃんと「モンツァSP1仕様(つまり一人乗り)」となっているなど、細かいところにまで配慮がなされているもよう。
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フロントにはリフトアップサスペンション、そして前後パーキングセンサーに加え、リアにはパーキングカメラが装着されており、快適性にも注意が払われています。
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付属品としては、キーボックスにモンツァSP1仕様のミニチュアモデル、そして・・・。
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レザーとカーボン仕上げのヘルメットも。
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さらにはモンツァSP1 / SP2のオーナーのみに購入権が与えられたというクラシカルなアパレルも付属します。
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モンツァSP1 / SP2は非常に希少なクルマであり、中古市場やオークションに登場することは極めて稀ですが、そのため今回の出品につき、予想落札価格は最高で300万ユーロ(現在の為替レートで約4億5000万円)という高額エスティメイトが出されています。
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参照:RM Sotheby's