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フェラーリが「ブルークリア」仕様のデイトナSP3を公開。現在クリアカーボンを指定できるのはSP3のみ、しかも製造枠は「わずか3台」

フェラーリが「ブルークリア」仕様のデイトナSP3を公開。現在クリアカーボンを指定できるのはSP3のみ、しかも製造枠は「わずか3台」

Image:Ferrari

| このフェラーリ デイトナSP3がはかりしれない価値を持つのは間違いない |

そしてそのコストは「天文学的な数字」であろう

さて、フェラーリが「カラークリアカーボン」仕様のボディパネルを持つデイトナSP3を公開。

以前にフェラーリは「このカラークリアカーボンパネルを持つデイトナSP3は3台しか製造されない」というコンテンツを公開していますが、つまるところこの個体は「その中のうちのひとつ」ということに。

なお、外装を見ると、(カラーカーボンのほかだと)手書きのスクーデリア・フェラーリ・エンブレム以外は非常にオーソドックスな仕様を持っていて、ホイールはシルバー、センターキャップはイエロー、ブレーキキャリパーもイエローです。

なぜカラーカーボンは高価なのか

そしてこのカラーカーボンを持つデイトナSP3は「3台しか作られない」とコメントされているとおり、非常に希少な存在ではありますが、数が少ない理由としては「非常に手間がかかるので、あまり注文を受けたくないから」だと思われます。

まず、カラーカーボン仕様にするためには「鑑賞に耐えうる」カーボンファイバーの織り目を再現する必要があり、これは以前にブガッティが公開した通り、そのパネル内でのカーボンファイバーの向きを統一する必要があり、そしてそれにつながるパネルにおいても連続性を保つ必要があるため、職人による極めて緻密な手作業が必要となるためです。

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はじめて「市販車にカーボンモノコックを採用した」ブガッティがカーボンファイバーに関するこだわりを公開。「1ミリでも織り目がずれるとアウトです」

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さらにカラーカーボンだと、カラークリア層の厚みが均一でなければ「場所によって色味が違うように見えるので」エッジ部分であっても広い平面であっても「全く同じ厚みに」塗料を乗せる必要があり、これは「簡単ではない作業」でもあるわけですね。

よって各自動車メーカーともヴィジブルカーボンそのものの受注を制限することが多く、そして対応したとしてもその価格は非常に高価(数千万円)。

さらにカラーカーボンだと「受注そのものを受け付けていない」ケースもあり、フェラーリだと「ヴィジブルカーボン」「カラーカーボン」を受け付けるのはデイトナSP3のみなのだそう(F80では受注がなされるかもしれない)。

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フェラーリが(おそらく初めて)エクスポーズド・カーボンボディを公開。現時点でこれを選択できるのは限定ハイパーカー、デイトナSP3のみ

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なお、この個体において「シンプル」なのはインテリアも同様で、ブラックのアルカンターラをベースとし、ダッシュボードのロワーパートやシートに「ブルーマスカラ」レザーが使用されるのみという「いろいろな要素が盛り込まれることで雑然としていない」スペックです。

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参照:Ferrari(Facebook)

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